スマホが立て続けにリリース…。
こんにちはっ。
2017年に入ってからもスマホがリリースラッシュですね。
まずZenfone 3 Max。
Zenfone 3のバッテリー強化版のZenfone 3ですので、Zenfoneという安心のブランドで20,000円程度は手ごろな値段です。しかし期待が大きかっただけに、SoCがQualcommのSnapdragonではなくMediaTekだったり、いろいろスペックを見れば見るほど少し残念なスマホです。
そしてFREETEL RAIJIN。
バッテリー5,000mAhは最強バッテリーで、メモリ4Gで、Antutuベンチで43,000程度。これで3万円はコスパに優れると評判です。
お次はハイコスパスマホとしてgooのスマホg07の登場。
メモリ3GにフルHD(1920×1080ドット)でDSDS(SIMカード2枚で待ち受け)できます。Antutuベンチマークで43,000程度とRAIJINとほぼ同じ、処理速度も必要十分でしょう。これで20,000円程度なので、RAIJINと悩むところかもしれません。
さらに、HUAWEIからnovaがリリース。
HUAWEIとしてはめずらしくSoCがQualcomm製のSnapdragon 625。最近の流行よりも意図的に小さい5インチが女性にも使いやすいです。ほどよく高いスペックなのに、3万円半ばという価格は、なんとか手に届きそうに思えます。
しかし…。
どれも似たり寄ったり。
ですよね。
最近のスマホはメモリ、SoC、ベンチマークのスコア、価格で比較してどうこう、というだけでつまらなくなりつつあるような気がします。デザインもガラス素材を使うか、フルアルミボディで縁取りはダイヤモンドカット…。それが悪いわけではありません。しかし二台目まではいいとしても、その次の買い替えが進まないんです。
スマホ登場時は、「これ持つと生活が変わるかも」というブレークスルー感があったんです。今、私はZenfone Maxを好んで使っています。
なぜかというと、それまでのスマホで毎日充電するのが面倒だったからなんです。これはバッテリーが3日持ちます。夜寝る時に充電しなくていい——このスマホでも生活は変わりました。
でも最近のスマホは特別感がないんです。そういった閉塞感が漂う中…。
いつもBlackBerryが気になっていた。
一昔前のこと、BlackBerryはセキュリティ面の強さとミニキーボードという独特の存在感から一定の地位を保っていました。
しかしシェアがだんだん落ちて行きます。無理もありません。GoogleのAndroidは打倒iPhoneのため巨額の投資をしました。現在、モバイル端末のAndroidのシェアは70%程度となり、実質シェアNo.1になったわけです。しかし、それは同時にBlackBerryもシェアが奪われてしまったわけです。
それでもずっと気になる存在でした。例えば、個人的にはBlackBerry Passportの正方形ディスプレイはかなりインパクトがありました。
これ、今でも現役ですよ。
日本の技適も通っているようですし、3万円を切りますが、日本語入力が遅いことと、AndroidではないためGoogle Map等Googleのアプリが使えないのは個人的にはかなり痛いので、購入には至りませんでした。正方形ディスプレイでGoogle Map使えたら感動したのに。東西南北という方角に優先順位はないので、地図は正方形が一番見やすいはず。
そんな感じでずっと気になる存在だったBlackBerryですが、なかなか踏み込めなかったのです。
そこへ…。
Androidと共存の道を選んでいたBlackBerry。
BlackBerryファンには悪いですが、これでいいと思います。Androidになることで、ごく普通にGoogle製の便利なアプリを使うことができます。
でも久しぶりに出会ったBlackBerryはすっかり自信喪失していたのです。ミニキーボードまで取っ払っていたBlackBerry。
これではBlackBerryとしての個性はなくなり、よくある”のっぺらスマホ”と変わらないです。
さらにこんなモデルも。PRIVというモデル。
「キーボードがあるのはスマートではない」という時代の流れを認めるしかなかったのでしょう。その上でBlackBerryらしさとは何か。それらを折衷した結果、キーボードを隠したモデル。隠さなくたっていいのに…。実用面でも重心のバランスが偏っていてキーボードも使いにくいです。
こうなると前面にあるBlackBerryというロゴは、「実はBlackBerryなんだよ」とあえて言わなければならない状況を自ら作り出してしまったBlackBerryを物語っているようで寂しいですね。
BlackBerryもあらゆる可能性を模索していたのでしょう。
そこへ….。
BlackBerry KEYone 登場!
2017年4月に発売されるKEYoneは、原点回帰したかのように、以前のBlackBerryのように堂々としています。
BlackBerryのロゴが前面にはありませんが、必要ないのです。パッと見てBlackBerryとわかるアイコニックなデザインですから。これはいい!
他のスマホとどこが違うのか。
まずディスプレイの縦横比が違います。Androidは通常16:9という縦長ですが、KEYoneは3:2です。これが良いのか悪いのか評価は分かれます。
一般的なAndroidスマホはフルHDという1920×1080という解像度です。それに対してKEYoneは1620 x 1080。つまり、ちょうど縦300ピクセル分、キーボードを配置するための領域として切り取ったと考えることができます。
なので単に実用面で考えると、縦300ピクセルを犠牲にしてでも、キーボードが必要かどうかです。
でも面白いことに、Androidスマホとして主流の5.5インチの画面サイズそのままで下の部分を切り取ったわけではありません。そこがBlackBerryらしいとも言えます。
KEYoneは4.5インチというかなり小さいサイズなんですよね。そのため1インチ当たりのピクセル数は433PPIなので、例えば5.5インチiPhone7 Plusの401PPIよりも上回ります。
それでミニマムなプチプチしたキーボードと、凝縮感のあるディスプレイから「おっ。ちっちゃい~」という精巧なモバイル工芸品といった雰囲気が楽しめると思います。これもBlackBerryらしさです。
次はセキュリティー。
公式サイトでも「Most secure Android smartphone.」と謳っています。「More」ではなく「Most」、つまり、Androidスマホの中で一番セキュリティーを考えたスマホになっています。単にセキュリティーアプリが入っていますよ、というだけではないんです。プロセッサーにセキュリティーキーを埋め込むことによって、ハードウェア面でもセキュリティレベルを上げようと意識しています。
ソフトウェア面ではAndroid 7.1という最新のOSです。またDTEKというセキュリティソフトウェアが最初から入っていますので、番犬が常時監視しています。Google提供による月例のセキュリティアップデートもあります。というか月例パッチってあったんですね。持ってるスマホに毎月アップデートってありませんよね?
スマホは何でもできる反面、自分のスマホが乗っ取られると恐ろしいことになります。カメラやマイクロフォンが悪用され、気づかずに盗撮や盗聴されます。
でもBlackBerryでは、勝手にカメラにアクセスして撮影したり、マイクロフォンが使われたり、テキストメッセージが送られたり、電話帳や位置情報にアクセスすれば、ユーザーに通知するようになっているようです。
さらにカメラ。
もともとBlackBerryはカメラも評判がいいです。
今回、カメラはGoogle Pixelと同じ1200万画素のSonyのIMX378を搭載。Google PixelとはGoogle自身が設計・開発した気合の入ったフラッグシップのスマホで、写真も画質がいいと評判です。それと同じパーツを使っているのです。
KEYoneの背面に鎮座している、大口径のレンズとそれを縁どる大胆なシルバーリングはプロフェッショナルな印象を与えます。デザイン上のアクセントだけでなく、高画質の写真が期待できることをアピールしています。
最後にやはりキーボードです。小さなボタンが整然と並んでいるのを見るだけで気持ちがうずくのは私だけでしょうか。(笑)
ここが一番「生活変わるかも」と思える部分です。
一般的にスマホのフリックよりもやはりキーボードのほうが入力が速いというメリットが一点。
でも、このモデルではキーボードを用いたフリックもできるようですし、キーボードの表面を触れることによってタッチジェスチャーで画面も操作できるんです。つまり、キーボードを入力しながら、画面を操作する、というのがシームレスにできるんです。
パソコンを起点に考えれば、キーボードとマウスの機能が一つになったということであり、スマホを起点にすれば、フルキーボードとフリックが一つになったということなんです。これは画期的です。
このように、ただ「はい、キーボード付けました」だけではなく、キーボードにプラスアルファを加えてスマートさを追及していくことがBlackBerryとしての生きる道なのだと思います。
まとめ。
BlackBerryが主要なスマホにはならないでしょうけど、最近の没個性スマホは愛着がわかず、コスパがいいスマホが出ればすぐに乗り換えられてしまいます。
BlackBerryは確実に「良き相棒」となりそうですね。
ここまで期待しておきながら、日本国内での販売は未定です。でもPassportが海外モデルでも日本の技適が通過していたので、同じように日本でも使えるようになるのではないかと思っています。4月以降の進展を期待。
それではまたっ。