OPPOが2019年に入ってようやく登場したニューモデル!
OPPO Reno 10x Zoom。2019年7月12日に発売。
2019年6月29日に米国によるHUAWEIへの禁輸緩和というHUAWEIにとっては久々の明るいニュースでそろそろHUAWEI買ってもいいんじゃない?という気運が高まる中、今回のRenoの発表はOPPOにとってタイミングが悪かったような気がしないでもない。
でも予定通りOPPOが日本国内にReno 10x Zoomというフラッグシップスマホを投入したのはひとまず歓迎すべきことでしょう。
フラッグシップスマホはそのメーカーの思想が反映されているモデルなので気になるところ。ではRenoの魅力を考えてみましょう。
やはり10倍ハイブリッドズーム機能なのか??
このスマホは10倍ハイブリッドズームを特徴としています。
焦点距離が異なるカメラの画角をデジタルズームでつないで実現する方式なのでハイブリッドズームと呼んでいます。Renoは4800万画素、1300万画素の望遠カメラ、800万画素の広角カメラの3つのカメラをリレーすることで16-160mmの焦点距離をカバーするという。
難しいことは置いといて実際にRenoを使うと10倍ってこんなに近くなるので確かにスゴイ!
超広角カメラは光学で約8.1倍ズーム。ハイブリッドズームで10倍になり、デジタルズームで60倍にもなる。
それに対してライバルのHUAWEI P30 Proは光学で5倍、ハイブリッドズームで10倍、デジタルズームで50倍。
それでズーム機能については確かにRenoのほうが良さそうなのでこのスマホの一番の特徴といっていいですね。
ただ、P30 Proはメインカメラのイメージセンサーはソニー製IMX650にRYYBという独自のカラー配列を加えたもので暗所に強い。それに対してRenoはソニー製IMX586でZenfone 6などのフラッグシップスマホに良く使われているセンサー。
暗所に強いって夜景だけでなくて、夕暮れとかちょっと暗い部屋でも断然写りが違ってくるのでズームに拘らなければP30 Proのほうがいいでしょうね。でも写真って難しくて仕上がりの個人的な好みだってある。このあたりは実際に比較したいところ。
ノッチなしディスプレイ!
今回は扇状にインカメラがぬっと出てきます。速さ0.8秒。ここにレシーバーとフロントライトとインカメラを内蔵しているためにノッチのないスッキリした画面を実現しています。
確かに片側を支点とした「ピボットライジング構造」は動きが安定しそう。Zenfone 6のフリップカメラは10万回の動作テストをクリアしていましたが、Renoはそれを大きく上回り20万回以上の使用にも耐えるとのことでこれなら気軽に使えそうな感じはしますね。
でもこのカメラ構造の工夫によってフルスクリーンを実現したという点ではZenfone 6のほうがアイデアが溢れていてインパクトが大きかったので、この程度だとふーんという感じになってしまいました。
え~と…あれ?それぐらいかな??
個人的には本体のデザインもあまり好みではなく…地味めを狙って只者ではない大人な路線を狙ったのはいいと思うのですが、カラーが今ひとつ。これだったらFindXのほうがよかったなぁ…。
さて。HUAWEI P30 ProとASUS Zenfone 6あたりがどうしても引き合いに出されますので少し比較しておきましょう。
OPPO RenoとASUS Zenfone 6とHUAWEI P30 Proを比較
スマホのバーチャルフィッティングサイトyourfones.netを使って、OPPO RenoとASUS Zenfone 6とHUAWEI P30 Proを比較してみましょう。
Zenfone 6も結構大きいかなって思っていましたがRenoはそれを上回る大きさ。Renoはサイズがかなり大きいので持ち歩く場合は覚悟が必要です。yourfones.netで他のスマホと十分比較してから購入したほうがよいでしょうね。
さらに重さはどうでしょうか?
yourfones.netを使ってOPPO RenoとZenfone 6とP30 Proの重さを比較してみましょう。上から順にReno、Zenfone 6、P30 Proです。
Renoは215グラム?!これはかなり重いです。200グラムを超えるスマホってめったにありません。
それに対してZenfone 6は190グラム、P30 Pro は192グラム。個人的には190グラムでも重いと思いますけどね。
さいごに
なんだかスマホの進化は凄まじいなと思いました。
なぜならこのRenoにそれほど感動しなかったからなんです。
ズームの凄さは既にP30 Proが、フロントカメラの構造変更によるフルスクリーン実現ではZenfone 6で衝撃を受けていたので、Renoほどの技術を投入したスマホでさえ新鮮味を感じないのは恐ろしいなと変な納得感。Find Xはおおっと思ったんですが。
なんなんだろうこの気持ち。もしかすると価格がこのReno(10x Zoom)は10万円という強気なところにあるのかも。
OPPOはフラッグシップスマホはイメージリーダーとして売れなくてもいいと思っているみたいだけど、価格面でユーザーに歩み寄って欲しいなと思いますね。このあたりがシラケるのかもしれない。
それでフラッグシップスマホのクラスで実際に購入の候補になるのは、ASUS Zenfone 6やHUAWEI P30 Pro、またはP30あたりでしょうか。
最近、ProではないP30が意外に価格とスペックでバランス取れているのではないかと見直すようになっています。
それではまたっ。