こんにちはっ!
2018年年末、スマホ業界はHUAWEI事件で大荒れ。この国際問題がスマホ選びに少なからず影響を与えることになりました。
HUAWEIに押され気味だった台湾メーカーASUSのスマホが改めて見直され、そのちょうどいいタイミングでZenfone Max Pro M1が登場。
バッテリー超長持ちでZenfone 5と同じプロセッサーなのに3万円程度という、分かりやすいスマホなので2019年2月1日時点の価格comのスマホ人気ランキングではP20 liteに次ぐ二位になっています。
これ、私も買ってみて期待通りの全体的に良いスマホと思いますが、細かいことを言えばこんなこともあったり。
まあ、ASUSって企業の体質なんでしょうか。ちょっといい加減…いや、おおらかな感じなんでしょうかね。細部にまではそんなに力を入れない感じがしていますけど、立ち位置がパソコンメーカーなんでしょうね。
Zenfone Max Pro M1はピュアアンドロイドのスマホとして素のアンドロイドを楽しめますが、悪く言えば手抜き。もちろん製品として送り出す企業のご苦労は多いとは思いますが、なんともZenfone Max Pro M1の成功はスマホの未来というと大げさですけど、将来像が描けない。パソコンが小さくなっただけでつまらないとも言える。アプリを楽しむための器がスマホだとするとそれでいいのですが…。
それに対してHUAWEIは細かいところまでクオリティーもバッチリだったし、Mate 20 Proなんて3眼カメラとかパンダのぬいぐるみを3Dスキャンさせてだとか、iPhoneが充電できるとか、そんな機能いらないって思うこともあったけど、スマホ自体にいろんな可能性を追求しようとする姿勢はよかったなぁ…。
でも今の空気感で「HUAWEI最高っす!」と言うのもなんだかちょっと違う。
そんな曇り空のところに。
2019年2月1日にHUAWEIのnova lite 3登場!
なんだか春の訪れを感じる爽やかな雰囲気。
もうそんな時期なのか…nova liteに…3が出るのか?!内心ちょっと嬉しい。
HUAWEIはハイコスパスマホとしてP20 liteのようなPのliteシリーズと、このnova liteシリーズの二本立てできました。でも仕様がかなり似ているので、いずれnova liteシリーズは消滅するのでは…と思っていたのですが、2019年も登場させた。安易にシリーズを取りやめないのは好感が持てます。
HUAWEIのネガティブなニュースが頻繁に流れているのに、これまでの勢いを緩めるどころか勢いを増していません?
初代nova liteが2017年2月24日に発売。nova lite 2の発売は2018年2月9日。今回は2019年2月1日に発売。だんだんリリースサイクルが早くなっている…。かなり力が入っているように思います。
それにしても今HUAWEI?
2018年12月はHUAWEIのCFOが逮捕されたりだとか騒がしかったので、その頃登場したMate 20 Proは買いませんでした。あれは本当にタイミングが悪かったですね。10万円程度で高価だったので慎重にならざるを得ませんでした。
でも今回はハイコスパのnova liteシリーズです。2万円半ばから3万円弱のため、気軽に買えます。それがnova lite 3を買ってもいいかなと思える理由の一つ。
さらにこのnova lite 3は型番「POT-LX2J」として2018年12月6日に技適が通過しています。技適とは簡単に言えば「法的に問題なく日本で使える端末」として総務省からお墨付きを得たスマホ。
HUAWEIはこれまでも日本向けのスマホには技適を通過させていますのでなんら特別な話ではないのですが、「次世代ネットワークの5Gは確かにHUAWEI製品を使えないのはなんとなくわかるけどスマホはどうなのかな?」と思っている人には、総務省が認めているんだったら使ってもいいのかな、なんて思ったりもできそうです。
そして…。
前面にHUAWEIのロゴがない!
HUAWEIには悪いけどこれは快挙です。nova liteシリーズは初代も二代目も前面の下に「HUAWEI」という文字があったんです。
それが今回のnova lite 3でなくなりました!
なので普段使っていてHUAWEIを意識する、意識されることがまずありません。
それで最近、HUAWEIについて敬遠気味になっている人でもコスパ感がよければ買ってもいいスマホになりそうですよね。
ではコスパ感について考えてみたいと思います。
プロセッサーがKirin 710!
これは2018年11月30日に発売されたHUAWEIのMate 20 liteに搭載されたプロセッサー。MateシリーズはHUAWEIの最上位のビジネス向けスマホですがそのliteシリーズと同じプロセッサーを搭載しているのでこの2万円台のスマホとしては圧倒的なスペックと言えます。スマホの処理速度をスコア化して評価できるAntutuではスコア13万を超えると思われます。
これは人気のASUS Zenfone Max Pro M1がAntutuスコア11万なのでそれよりも速いことになります。これはスゴイ!
しずく型ノッチ!
フロントカメラ周辺部の切り欠き“ノッチ”はiPhone Xのようなガバッと開いたものではなく、目立たない水滴型のノッチ。これぐらいだったらもうノッチを意識することはないでしょうね。形状もSHARPのスマホみたいにカッターで切り取った感じではなくなだらかなカーブを描いているので優しい感じがします。
6.21インチの縦横比19.5:9の縦長フルビューディスプレイで本体のなんと89%がディスプレイになっています。
水滴型ノッチはこのスマホが初めてではないのですが、この価格で水滴型ノッチを実現しているのがHUAWEIのスゴイところです。
nova liteシリーズはコスパスマホでありながらトレンドを取り入れているのがポイント。
AIデュアルカメラ
前作nova lite 2でもこの価格でデュアルカメラ!という衝撃を受けましたが、今回も引き続きデュアルカメラです。
iPhone XRのように高価なスマホでもシングルカメラを搭載することもありましたが、人物にしか背景ボカシができなかったりして不便でした。やはりボケ感を楽しむなら素直にデュアルがいいですね。
そしてAIカメラと言っているのは、AI認識によって22のカテゴリ―と、500のシナリオをリアルタイムで識別し最適化して撮影できるからです。
例えば動物は、犬と猫でも異なって認識しますし、パンダ!も認識するようです。パンダよりももっと身近なウサギを認識したほうがよかったのでは…と思いますが、パンダの認識は明らかに簡単ですよね。真っ先に対応できたのでしょう。
また自動車だけでなく、自転車も異なって認識します。パンダは中国のシンボルと言われていますし、自転車大国でもある中国らしい発想で面白いですね。
ちなみにHUAWEIのフラッグシップモデルMate 20 Proは25のカテゴリーと1500以上のシナリオを認識するようですのでnova lite 3は機能としては劣りますが、AIカメラがどんなものなのかはこのスペックでも十分楽しめると思います。
背面カメラの明るさを決めるF値も1.8という明るいレンズに向上されているのも嬉しいところです。
AI Vision
これはカメラをかざすだけで被写体を認識して、ショッピングサイトで同じような商品を案内したり、翻訳や、有名な建築物なら関連情報を表示したりできる機能です。食品の場合はカロリーが表示されます。
Googleが提供するGoogle lens(グーグルレンズ)という似たような機能がAndroidスマホには標準で備わっていますが、グーグルレンズは文字を認識したり、似たようなネット上の画像を検索したりする機能で、その利用目的はユーザー任せです。
でもHUAWEIのこのAI Visionのショッピング機能は、もっと目的が絞られていて結構ヤバいかも。
ショッピングサイトの連携先は楽天、Yahoo!ショッピング、価格.comが対応しているようです。Amazonにも連携して欲しかったですけど、メジャーなショッピングサイトばかりですし、ポータルな価格.comに連携できるのは結構面白そう。
これ、なにがヤバいかというと、例えばヤマダ電機とか店舗を持つ家電量販店とかに行って、スマホで商品をかざすだけで簡単に最安値を調べられるかもしれません。まあ私は家電はもう店舗に行かずにネットで調べてからamazonでポチッと買うだけなんですけどね。
でも他にも例えば靴を買いに行って気に入った靴だけど自分のサイズがない…といったときに、スマホでかざしてネットでその場で注文なんてもできますよね。Googleレンズよりもかなり実用的だと思いました。実際に使っていませんのでどれだけの実用レベルかわかりませんが、面白そうです。これは試してみたい!
で気になる価格ですが…。
29,030円(税8%込)!
税抜きで26,880円だそうですので税8%込で29,030円で3万円切っています。
26,880円なんて変わった値段ですが、2019年10月の消費税増税の10%になっても29,568円ですのでやはり3万円切るという嬉しい価格設定。
しかも既に上手に買えばSIMを契約しなくても税込で25,000円以内で買えそうなのでコスパは最強でしょう!
画面サイズは?2019年の人気スマホと比較!
画面サイズはどんなものでしょうか。nova lite 3とP20 liteとZenfone Max Pro M1とnova lite 2をyourfones.netを使って比較してみました。
nova lite 3のフルビューディスプレイが際立っているのがわかります。それで総じてnova lite 3がベストですが、P20 liteはコンパクトさにはまだまだメリットがありますね。重さもnova lite 3が160グラムに対してP20 liteは145グラムで軽量です。
こうなってくるとZenfone Max Pro M1は2019年2月時点で3万円以上しますので若干魅力は落ちました。超バッテリー長持ちとHUAWEIと違ってプロセッサーがQualcommを使用しているという点がメリットになるでしょうか。
最後に
2018年から2019年かけて人気No.1だったP20 liteを超えるコスパスマホの誕生!
そして安いだけではなく水滴型ノッチによるフルビューディスプレイやAIカメラやAI Visionなど、スマホのトレンドを十分楽しめる魅力的なスマホ。
ただnova liteの宿命は、HUAWEIのP20 liteの次に登場すると思われるP30 liteによって脇役に追いやられるでしょう。
それでもnova lite 3はコスパ感・フレッシュ感のインパクトがとても大きいので、“今HUAWEI?”と感じる人にも十分リーチできる面白いスマホに仕上がっています。
それではまたっ!