こんにちは!
2018年に発売された期待のSIMフリースマホの二台。P20とZenfone 5。
5~6万円で買える中堅どころのスマホとして、どちらも売れてるみたいですね。どちらにするかとても悩むのではないでしょうか?
それで私もじっくり比較してみました!
まずはボディから。
P20は両面ガラスとメタルフレームで一体感を持たせ、強度を感じさせながらもフィット感を大事にした丸みのあるリキッドなデザイン。
P20シリーズとしてはP20 Proの紫から青にグラデーションがかかった“トワイライト”が他に類を見ないカラーだったのですが、残念ながらP20はトワイライトがなくピンクゴールドとミッドナイトブルーとブラックの三色。
それでも例えばこのミッドナイトブルーは鏡面仕上げの落ち着いた青なので、大人が持って恥ずかしくない高級感がありつつ長く使えそうな色です。
指紋認証も前面にあり、背面はガラスでツルッとしています。
それに対してZenfone 5は、これまで培ってきたZenfoneらしさを継承しつつ工芸品のような作りこみも感じられ同心円の輝きが特徴。
シャイニーブラックもスペースシルバーも渋いメタリックな感じで、この同心円の輝きと背面の色合いの組み合わせはこれまでのZenfoneシリーズの中で一番成功していると言えるかもしれません。
P20とは違い指紋認証が背面にありますので穴が目立ちますが、この穴を中心に放射状に輝きが広がるようにすることでデザインとしても指紋認証を生かしているのはお見事!
デザインのブランディングという観点では“らしさ”があるZenfoneに軍配が上がるように思います。背面のASUSというロゴを取り除いてもZenfoneってわかります。
サイズの比較。
スマホのサイズの比較は yourfones.net を使いましょう。P20とZenfone 5を実寸のサイズで比較 することができます。
yourfones.netで表示すると、それぞれのスマホをドラッグして重ね合わせて大きさを比較できますので便利ですよ。
次のようにyourfones.netでは表示されます。
ご覧の通り、P20は5.8インチでZenfone 5は6.2インチの違いがありますので、Zenfone 5のほうが一回り大きいですね。
Zenfone 5は“ゴリラガラス3”という強化ガラスのブランドを身にまとっていますので大きくてもガラスはしっかり守られて安心。
大きさは違っても重さはどちらも165グラムで同じ。165グラムは軽いとは言えませんので、新しいスマホで比較的軽いスマホを探しているならP20 liteが145グラムでおススメです。
さて、ノッチ(画面上部中央のカメラ周辺の切り欠き)はP20のほうが小さいですが、ノッチばかりを見ないで画面の下側を見てください!
Zenfone 5のほうが指紋認証がない分、画面の下側のディスプレイの領域が広いですので、6.2インチという大きなサイズもありフルビューディスプレイのインパクトはZenfone 5のほうが大きいと思います。
ただディスプレイは大きいですが、Zenfone 5は実際には一番下にホームボタン類が表示される領域がありますので実領域は狭くなります。
それに対してP20は一番下にある指紋認証ボタンでの操作を、ホームボタン類の挙動に割り当てられるよう設定できるので、ホームボタン類が表示されず、この通りスッキリします。それで実際にアプリなどを操作することになると、実領域の画素数としてはP20のほうが多く表示できます。
ちなみにノッチの形状はP20のほうが小さいのですが、ノッチの左右の部分を背景色黒にしてノッチを非表示にする機能がP20にもZenfone 5にもありますので、実はノッチのサイズはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
これらについて考えつつ、画面の大きさならZenfone 5、コンパクトな携帯性重視ならP20になるでしょうか。女性はZenfone 5はちょっと大きいのでコンパクトなP20のほうがおススメです。
カメラ
まずP20ですが、このスマホは相当カメラに力が入っています。Zenfone 5と決定的に異なるのがP20はドイツの老舗カメラブランドLEICAと共同開発したカメラであるということ。
背面のデュアルカメラはカラー1,200万画素f値1.8 + モノクロ2,000万画素f値1.6、イメージセンサー1/2.3インチ。暗い場所でも、鮮やかで高精彩な写真撮影を可能にします。
フロントはインカメラ最高峰の解像度2,400万画素のf値2.0という気合の入れようでセルフィーもバッチリ。
さらに光学手ぶれ補正はもちろんのこと、それだけではなく、光学手ぶれ補正にAIを組み合わせ“夜景の撮影でも三脚はもう必要ありません”(HUAWEI公式サイトより)と言えるほどの強力な手ぶれ補正。
AIによるシーン分析は19パターンに分類。
DxOMarkというデジタルカメラやスマートフォンのカメラ性能を評価している機関でのスコアは102。このスコアは相当高いです。
2018年7月2日現在では、P20 Proがトップを独走状態で、HTCのフラッグシップU12+が第2位、P20はその次の第3位にランクイン。
ランキングをご覧ください。iPhone Xを引き離していますのでカメラがいかに優れているかわかります。
LEICAの色彩で自動調整されるため、身近な風景を映画のワンシーンや絵ハガキのようにメリハリが利いた撮影ができるのがP20カメラのすごいところ。
それに対してZenfone 5。アウトカメラはP20と同様デュアルカメラですが、P20はカラー+モノクロ構成で、Zenfone 5は標準+広角という大きな違いあり、これがZenfoneの一つの大きな特徴となっています。
アウトカメラは1,200万画素のf値1.8、イメージセンサーは1/2.55インチと、800万画素の120度広角カメラf値2.0。
この広角カメラは通常の約2倍のワイドさで撮影ができます。ダイナミックな風景や、大人数での大切な記念撮影もしっかり1枚に収められます。
フロントは800万画素f値2.0。電子式の手ぶれ補正はありますが、光学手ブレ補正はありません。AIによるシーン分析は16パターン。
DxOMarkのスコアは90です。先ほどの第2位のP20よりず~と下がって2018年7月2日時点では13位。それでもiPhone 8と同じ程度なので悪くはありません。
なお、ボケ感ある写真はP20は撮影した後にボケ量を調整できるのに対してZenfone 5はシャッターを押す前にしか調整できませんので要注意。
まとめると次の通りです。
HUAWEI P20 | ASUS Zenfone 5 | |
背面 | 1,200万画素カラーf値1.8+2,000万画素モノクロf値1.6 。 | 1,200万画素のf値1.8+800万画素(120度広角)f値2.0。 |
背面のイメージセンサー | 1/2.3インチ | 1/2.55インチ |
前面 | 2,400万画素のf値2.0 | 800万画素f値2.0 |
広角 | × | 〇 |
光学手ぶれ補正 | 〇 | × |
撮影後のボケ量調節 | 〇 | × |
AIのシーン分析 | 19シーン | 16シーン |
DxOMarkスコア | 102 | 90 |
画質や撮影機能としてはP20の圧勝ですが、P20シリーズが良すぎるとも言えます。
P20よりも悪いという覚悟で買ってみると「な~んだ。意外にZenfone 5もキレイじゃない?」という感じになると思います。広角での撮影をすることが多いならZenfone 5にしてもいいですね。
処理速度
P20はAI専用の新世代プロセッサーKirin 970を搭載。Antutuは200,000を超えます。メモリ4G。
それに対してZenfone 5はSnapdragon 636を搭載しAntutuが130,000程度。メモリ6G。
そんなに高いスペックでなくてもいいかなって思うかもしれませんが、カメラ機能に期待しているなら、できるだけ高いスペックのほうがいいですよ。
カメラによる撮影もいろんな状況で処理能力が要求されます。私はnova liteでカメラの起動が遅かったりシャッターのタイミングがずれて困ったことを痛感しています。どんなときでもサクサク操作できるのはP20のほうですね。
Zenfone 5はAIブーストというパフォーマンスを1割程度向上させる機能があります。ただ矛盾しているのは、この機能のON/OFF自体を手動でしなければなりません。AIと言うからには、このON/OFFをAIで判断すべきでは??と思います。
まとめ。
いかがでしょうか。
P20はLEICAお墨付きのハイクオリティーな写真撮影ができ、コンパクトでいつでもストレスなく操作できるスマホ。
Zenfone 5は大きく見やすいディスプレイにZenfoneらしさが香るデザイン。ワンタッチで広角での撮影を楽しめる。
P20のほうが性能はいいですが、2018年7月時点で1万円程度Zenfone 5は安く買えますので価格面を考慮すると、どちらもポイントを理解して購入すれば満足できそうです。
SIMフリースマホも停滞期に入ったかと思えば、意外にも魅力あるスマホで充実してきましたね。
それではまた!