Zenfone 4 Maxはなぜ人気なのか?nova lite 2など他のスマホと比較してみた!

Zenfone 4 Max(出典:ASUS公式サイト)
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こんにちはっ。

SIMフリースマホは2万円~6万円あたりのレンジで価格以上の実力を兼ね備えたスマホが多くなり、再びSIMフリーが熱くなっていますね。

老舗カメラブランドLEICAお墨付きの超ハイクオリティーの撮影ができるHUAWEI P20。

デュアルカメラにフルビューディスプレイといった高次元にバランスよくまとめられたハイコスパのスマホHUAWEI P20 lite。

そして“これが2万円!?”のトレンドをしっかり押さえたnova lite 2。

さらにSIMフリーの雄としての再起を図った入魂のZenfone 5。

そんな中、地味に売れ続けているのが、これ。

Zenfone 4 Max!

Zenfone 4 Max(出典:ASUS公式サイト)
Zenfone 4 Max(出典:ASUS公式サイト)

時代は既にZenfone 5なのに、なぜ今更旧モデルのZenfone 4 Maxなのでしょう?

それはまず。

お手頃価格。

新しいZenfone 5が2018年5月18日に発売されましたので、このZenfone 4 Maxは旧モデルとして6月1日に価格改定が行われ、税抜きで19,800円となりました。

以下のグラフは yourfones.net のZenfone 4 Maxのプライスログです。実売で26,000円程度だったのが2万円程度で買えるようになりました。

Zenfone 4 Maxの価格動向(出典:yourfones.netより)
Zenfone 4 Maxの価格動向(出典:yourfones.netより)

一般的に1万円はスマホとしては安すぎるのでたいてい何らかの欠点があり、その欠点を我慢して使うスマホになるのですが、2万円は最低限“使える”スマホとして購買意欲が出はじめる価格。

それで以下に挙げる特徴を考えれば、“2万円だったらいいかも”と思える買いやすいスマホです。

超ロングバッテリー。

Maxに限らずですが、Zenfoneシリーズはこれまでずっと全体的にロングバッテリーを意識した設計がされていて、カタログにも全シリーズ連続通話時間をきっちり公表しています。

それに対して例えば、gooのスマホとか、Motorolaのスマホmotoシリーズは連続通話時間は公表していません。もちろん使用環境によって異なるためにあえて公表しないというポリシーもある程度は理解できるものの、データを公表しないとそもそも比較対象になりません。

大手キャリア勢のスマホも公表していますし、試験して公表すること自体コストがかかりますのでZenfoneシリーズのバッテリー持ちを意識している開発姿勢は評価できると思います。

さて、Zenfoneはその中でも特にロングバッテリーの“超”ロングバッテリーというスマホを作ってきました。それがMaxシリーズです。

私も初代Zenfone Maxを持っていて、初代はなんと5,000mAhという巨大バッテリーを積んでいました。今ではあり得ないスマホのデザインですが。(笑)

初代Zenfone Max
初代Zenfone Max

しかしZenfone 5になって、Zenfone 5 Maxはありません。ついにMaxシリーズがリストラ対象になったのです。

でも充電を気にせず使えるというのは結構大事です。

例えば、どんなに綺麗な撮影ができるカメラを持つスマホであっても、たいてい撮影は外で行いますよね。自然に囲まれた場所で綺麗な風景を撮影するとします。カメラってかなり電力を消費しますのでどんどんバッテリーを消費します。バッテリーが足りないので最高の一枚が撮れなかった、なんて残念です。

それで今でもロングバッテリースマホは確実に需要があり、その受け皿になっているのがZenfone 4 Maxです。Zenfone 5になってもZenfone 4 Maxの存在価値があります。売れるのも分かります。

Zenfone 4 Max(出典:ASUS公式サイト)
Zenfone 4 Max(出典:ASUS公式サイト)

では、実際にどの程度バッテリー持ちがいいと思いますか?

連続通話時間で比較してみたいと思います。

この点は yourfones.net で比較するとわかりやすいです。連続通話時間をグラフで比較できます。同じ二万円程度で買えるスマホに、価格帯は違いますが人気のP20 liteも加えて比較してみます。他にも比較したいスマホがあれば直接 yourfones.net で比較できますよ。

2万円程度で買えるスマホを連続通話時間で比較(yourfones.netより)
2万円程度で買えるスマホを連続通話時間で比較(yourfones.netより)

これを見るとわかる通り、初代Zenfone Maxは5,000mAhという巨大バッテリーを積んでいますので別格なのでそれを除けば、Zenfone 4 Maxは飛びぬけてバッテリー持ちがいいことがわかります。だいたい他のスマホよりも1.5倍持ちますね。

Zenfone 4 Maxは連続通話時間が32時間。もちろん32時間もずっと電話で話すことはないと思いますが、電話を使わなくても普通のスマホの使い方(と言っても個人差ありますがブラウザやメールやLINE程度)でもそれぐらいの時間は充電無しで使えると思っても大きくは違いません。

つまり丸一日、あるいは使い方によっては二日使っても充電しないで済むスマホです。

処理速度は??

yorfones.net で上記のスマホ群をAntutuスコアで比較してみましょう。Antutuスコアはスマホのスペックを総合的にスコア化して評価したもので、大きいほど処理能力が高い、つまりアプリがサクサクした動きになります。

2万円台で買えるスマホをantutuスコアで比較
2万円台で買えるスマホをantutuスコアで比較

これを見ると、スペックの高さではHUAWEIの独擅場になりますね。

Zenfone 4 Maxと同じ価格のnova lite 2は1.6倍近く処理が速い。

結局のところ、バッテリーと処理速度のどちらを優先するか。

処理能力は普通の使用のレベルに抑えることでバッテリー消費を抑え、最大限バッテリーを伸ばしたのがZenfone 4 Max。

1日持つバッテリーを備えながらも処理能力を最大限生かしたnova lite 2。

カメラは?

nova lite 2登場時、2万円スマホなのにデュアルカメラ!?という衝撃が走りました。

しかしZenfone 4 Maxも負けていません。デュアルカメラなのです。

Zenfone 4 Maxもデュアルカメラ(出典:ASUS公式サイト)
Zenfone 4 Maxもデュアルカメラ(出典:ASUS公式サイト)

ただHUAWEIのデュアルカメラは、nova lite 2もそうですがカラーとモノクロの構成でモノクロカメラは深度情報を取得してボケ感のあるディテールにこだわった撮影が可能となっています。

それに対して、このZenfone 4 Maxはメインカメラは1,300万画素の標準カメラですが、もうひとつは500万画素の120°の広角カメラになっています。

広角カメラは一般的なスマホのカメラよりも約2倍ほど撮影できますので、特にダイナミックな風景をそのまま写真に収めたいときに威力を発揮します。つまりデュアルカメラによって、画角を手動で切り替えて、シーンに応じて構図自体を変えられるようになっていますので、ここがnova lite 2にない魅力となっています。

Zenfone 4 Maxのデュアルカメラは広角カメラ(出典:ASUS公式サイト)
Zenfone 4 Maxのデュアルカメラは広角カメラ(出典:ASUS公式サイト)

ただ、標準カメラと広角カメラの性能に違いがあるため標準で撮影したほうが画質が綺麗になり、差があるのは悩むところですね。両方撮影すればいいでしょうか。

またHUAWEIのデュアルカメラスマホは後からボケ量を調整できますが、このスマホはそのような撮影もできません。

Zenfone 4 MaxはZenfone 4という名称はついているもののZenfone 4と同じカメラでありません。それで画質はZenfone 4ではなく、2万円のスマホ相当と考えてあまり期待しないほうがいいです。

nova lite 2やP20 liteと画面や本体サイズを比較。

yourfones.net で nova lite 2とP20 liteとZenfone 4 Maxを比較してみましょう。P20 liteは価格帯が少し上ですが、最近のトレンドのノッチ付きスマホなので比較してみました。

Zenfone 4 Maxは初代のZenfone Maxのようなデカい重いではなく、他のスマホと同じようなコンパクトさでも超ロングバッテリーという点がいいですね。

Zenfone 4 Maxとnova lite 2とP20 lite を比較
Zenfone 4 Maxとnova lite 2とP20 lite を比較

また、この比較でわかるようにZenfone 4 Maxはディスプレイに関しては周回遅れというぐらいに古い縦横比16:9の解像度720×1280という粗いディスプレイです。粗いと言っても他のスマホが精細なので普通といった表現のほうが正しいかもしれません。

しかしディスプレイはバッテリー消費にかなり影響を与えますので、“超ロングバッテリー”という使命を与えられたZenfone 4 Maxにとってはこの欲張らない画面がむしろ有利に働いて、省電力に貢献しています。

実際、P20 liteは画面が広いのですが、その分この3台の中で連続通話時間は一番短いのです。

電話をする、ネットやメールやLINEをする、このような操作に精細な高解像度や画面の広さが本当に必要でしょうか?

ここで“必要ない”と思えるなら、このZenfone 4 Maxはおすすめできるスマホの一つになってきます。

まとめ。

こうして考えると、確かにこれが2万円だったら意外に“あり”です。

Zenfone 4 Maxは発売されたのが2017年12月ですので、比較的新しいスマホです。

そして他と比較にならないほど圧倒的に“超ロングバッテリー”なスマホ。でもコンパクト。

ディスプレイや処理速度は必要最低限ですが、それもバッテリー消費を抑えるダイエットのためと思えばむしろ好ましく思えます。

この価格帯なのでそもそもカメラの画質は期待できません。それでも広角カメラを搭載しているので、画質はよくわからなくても画角の違いは誰にでもわかります。画質に拘らないアウトドア派には楽しめると思います。

画質がキレイなので撮影する機会が多くなるというスマホはありますが、このZenfone 4 Maxは“ロングバッテリーなのでたくさん撮影できる”という別の切り口でカメラが楽しくなるスマホと言えるでしょう。

カタログのキャッチコピー。

“アクティブな毎日に、超・ロングバッテリー。”

これは的を射た表現と思います。今となってはユニークなスマホでしかもお手頃価格。HUAWEIやASUSといった主要メーカーが新しいロングバッテリースマホを発売しない限り、これは地味に売れ続けることでしょう。

そんなところに2018年9月に新たにロングバッテリースマホOPPO R15 Neoが登場しました。詳しくはこちらをご覧ください。

また、他にもZenfone Maxシリーズがありますのでこちらをご覧ください。

それではまたっ!

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