技適ありUMIDIGIの評判は?HUAWEIに代わる超コスパスマホか?比較してみた!

UMIDIGI S3 Pro(出典:UMIDIGI公式サイト)
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HUAWEIの次に来るコスパスマホは何か?

以前こんな記事でまとめましたけど、コスパ感としてはいまいちインパクトに欠けていたと思います。

ポストHUAWEIと考えられているASUSにしてもOPPOにしてもZenfone 6やRenoを2019年7月頃にリリースしますが6万~10万円程度の価格帯になりそうです。各社ブランド力を上げることにも腐心していますが、どんなに良いスマホでも10万近くなると熱が冷めます。Xperia 1だってやっぱり高いよ。良いスマホと買いたくなるスマホは違う。

それに対してHUAWEIってliteシリーズみたいな2~3万円の価格帯のスマホがあり、お買い得感がありました。それが購買意欲をかき立て、スマホ業界全体を刺激していました。

それでHUAWEIみたいに業界を刺激するほどにコスパ感に優れたメーカーはないのでしょうか?

実は2019年6月時点でAmazonではHUAWEI P20 liteと同程度かそれ以上売れてるスマホがあります。それがUMIDIGI(ユミディジ)のスマホ。

例えばこれ。UMIDIGI F1 Play。

UMIDIGIって??

2012年に設立された中国の深セン市に拠点を置くスマホメーカーですが、既に20以上の国に供給しているとのこと。

若い企業だけあってスピード感のあるメーカー。スマホの開発やファームウェアアップデートを迅速にリリースする、と宣言しています。

ハードウェアとソフトウェアの両方のユーザーエクスペリエンスに関するフィードバックに基づいて、お客様と製品を共同開発します。 UMIDIGIはスマートフォン開発とファームウェアアップデートのリリースのための迅速なリリース戦略を採用しました。

We co-develop products with customers based on their feedback on both the hardware and software user experience. UMIDIGI has adopted a strategy of rapid release for smartphone development and releasing firmware updates.

(出典:UMIDIGI公式サイトより)

Facebookのフォロワー数が50万、YouTubeも20万、フォーラムのメンバーが61万人とのこと。こうした情報をあえて公表していることから、ネットユーザーからのフィードバックを基に迅速に対応していくという姿勢が伝わってきます。

それに対して日本のメーカーの場合はたいていdocomoやauやソフトバンクといったキャリアの意向第一になってしまっています。例えば本体カラーの選定までキャリアの意向を尊重しますのでXperia 1もキャリアによってカラバリが違うといった混乱が生じています。

でもこのメーカーはユーザーにダイレクトに向き合っているので何かとシンプルな展開が期待できますね。

でも技適は??

ここが重要なポイントです。

中国のコスパの良いスマホってたくさんありますが、その多くは日本で堂々と使えるわけではなく、技適は取得されていません

技適について難しい議論をしたくないし、とにかく安心して気持ちよく使いたいのでやはり技適ありのスマホを使いたい。このブログでも基本的に技適ありのスマホをご紹介しています。

UMIDIGIのスマホも2019年年明けはまだ技適を取得していなかったため他の中国のスマホと同じように一部のマニア向けになっていましたが、2019年3月頃からUMIDIGIの2019年に発売されたスマホは技適取得済みとなり、ようやく日の目を浴びることになりました!(それでも購入前には技適取得済みかどうかご確認くださいね。)

コスパ感はやっぱりスゴイ!

2019年に発売されたUMIDIGIのスマホは2019年6月時点では次の5機種です。A5 Pro、Power、F1 Play、S3 Pro、F1。

2019に発売されたUMIDIGIのスマホ(出典:UMIDIGI公式サイト)
2019に発売されたUMIDIGIのスマホ(出典:UMIDIGI公式サイト)

まあそれにしても、中国企業のスマホの価格破壊力はスゴイわ。これらのスマホの価格をざっとご覧くださいな。

これら4機種の価格のレンジが15,000円から3万円弱まで。この価格帯はかなりスマホとしてはいいところついていて、躊躇せずいいなと思ったら即買いしてしまう価格帯

残りの1機種A5 Proはまだ2019年6月時点では日本ではリリースされていません。ただA5 Proもトリプルカメラなのに150ドル程度…つまり15,000円程度ではぁっ??ナニソレ。

CPUはそれほど良くないとはいえこれはヤバい。デザインの雰囲気もHUAWEIを踏襲したものになっているので日本でも受け入れられることでしょう。

UMIDIGI A5 Pro(出典:UMIDIGI公式サイト)
UMIDIGI A5 Pro(出典:UMIDIGI公式サイト)

それにしても2019年6月時点で既に5機種発売できるって凄くないですか??

でもそれにはカラクリがあります。

UMIDIGIのスマホの画面を比較してみる

スマホのバーチャルフィッティングサイトyourfones.netにもUMIDIGIは在庫しています。それでyourfones.netを使って、UMIDIGIのスマホをまとめて比較してみましょう。

するとあれっ??A5 Proだけは別ですが、S3 ProもPowerもF1もF1 Playも名前は違えど全部同じ形してるやん!!

UMIDIGIのスマホを並べて比較
UMIDIGIのスマホを並べて比較

ということで立て続けにリリースし、さらにここまでコスパに強いのは内部設計やディスプレイは共通で、CPUやメモリやカメラなどの一部の部品のグレードを変えただけなのに名称を大きく変えて新しさを出す、という戦略です。

でもこれ、ありですよね。

ユーザーから見ればスマホをいくつも持つわけじゃないので同一メーカーのスマホの形状が同じだって別に気にならないわけです。

同じが気になるのはメーカー側やキャリアでしょう。もちろんバリエーションがあるに越したことはないけど、コスパで十分還元してくれるなら同じでいい。このあたりはユーザー視点に立った新しい発想。

ただ今後世界シェアを意識するならバリエーションは打ち出していく必要はありそうです。

UMIDIGIのスマホのスペックを比較

スペックはどの程度なのでしょう?

これもyourfones.netを使ってUMIDIGIのスマホのスペックを比較してみましょう。

UMIDIGIのスマホのスペックを比較
UMIDIGIのスマホのスペックを比較

UMIDIGIの最高スペックがS3 ProでAntutuが14万超えるスペック。最高でこの程度かと思うかもしれませんがこれが税込みで3万円しませんから。メモリは6Gでストレージが128G。そして背面のデュアルカメラにはASUSのフラッグシップスマホZenfone 6と同じIMX 586搭載でさらに光学2倍ズーム。これは安い!

S3 Pro(出典:UMIDIGI公式サイトより)
S3 Pro(出典:UMIDIGI公式サイトより)

ただS3 Proは216.6グラムでかなり重量は重く、持ち歩けるスマホではありません。それでこの中で最軽量のF1(186グラム)あたりがコスパ感も良くAntutuスコアも13万以上でメモリ4Gにストレージ128Gで2万円切ってるのは買いやすい感じがします。

でもどれも魅力があり、F1よりもメモリ6Gで大盛りでさらにカメラをサムスン製の4,800万画素に替えても数千円しか変わらないF1 Playもなかなかおススメ。ただストレージが64Gに減り、重量も193グラムになるのはネック。

そもそもそこまでスペックは必要ないならもっと安いPowerもある。でもメモリは4Gでたっぷりだし画面は他のモデルと同じ。

ということでどれも買いたくなる魅力あるスマホになってますよね??

さて、欠点はないのでしょうか?

デカい、重い!

先ほどにも書きましたが一番軽いF1でも186グラムです。S3 Proはスペックや高級感、コスパ的にも魅力はありますが216グラムはあり得ない重さ。

ただこれは6.3インチという大画面と5,150mAhという他にはない超大容量バッテリーを積んでいるため。大画面だとバッテリーを消費しやすいので実用レベルにするためにはこれぐらいのバッテリーを積んでいた方がいい。このあたりもユーザー視点で設計されています。

それで第一に軽量なスマホを求めるならUMIDIGIは論外になりそうです。ただコスパ感は相当凄いので考えてみる価値はありますよ。

試しにyourfones.netを使ってUMIDIGI F1と今でも人気のHUAWEI P20 liteとiPhone XRを比較してみました。先ほどの通りUMIDIGIの4機種はすべてF1と同じ形状です。

こんな感じで確かにiPhone XRよりもデカい。yourfones.netでいろんなスマホと比較してじっくり考えてみることをお勧めします。

UMIDIGI F1とP20 liteとiPhone XRを比較
UMIDIGI F1とP20 liteとiPhone XRを比較

CPUがMediaTek製

日本で購入できるスマホのCPUはほとんどがQualcommのSnapdragonまたはHisiliconのKirinですが、このスマホはMediaTek製。安いスマホにはこのCPUが使われていて、消費電力が多いといった問題は以前ありました。

UMIDIGIのCPUはMediaTek(出典:UMIDIGI公式サイト)
UMIDIGIのCPUはMediaTek(出典:UMIDIGI公式サイト)

最近ではどうなのか….このあたりは実際に使って見なければわかりません。

ただこのスマホは5,150mAhという大容量ですし、例えばUMIDIGI Powerではバッテリー性能について、連続通話時間30時間、動画再生時間16時間、ゲームが9時間と公表されています。ASUSのロングバッテリースマホZenfone MaxシリーズのZenfone Max Pro M2は連続通話時間が31時間ですのでスペック上は大差ありません。バッテリー持ちは期待できるかなと思っています。

UMIDIGI Powerのバッテリー持ち(出典:UMIDIGI公式サイト)
UMIDIGI Powerのバッテリー持ち(出典:UMIDIGI公式サイト)

ソフトウェアの開発力はこれから

スマホはソフトウェアによってハードのポテンシャルが最大限生かされます。

若い企業らしくリリースのスピード感はあってもソフトウェア開発力はまだまだ弱いようで、例えばカメラ性能がイマイチというクチコミも見られます。ですのでソニー製イメージセンサー搭載とか4,800万画素といったハードのスペックだけに踊らされないほうがいいと思います。

ただピュアアンドロイドスマホなので基本的なOSレベルでの不安はそれほどないと思われますが、これまでのスマホでは生じなかったことが起こり得るという覚悟はしたほがよさそうです。

それでiPhoneみたいな品質感やサポートを期待するとガッカリすると思いますが、コスパスマホとしての割りきりがあって自立出来る人には向いていそう。

このあたりは実際に買ってレビューしたいと思います。

さいごに

ということでこのスマホは本当に買いやすい!

HUAWEIのスマホが買いにくくなった今、このUMIDIGIのコスパ感は再び買い替え需要を掘り起こしそうです。

ということでF1 Playを買ってみました。

今考えればカメラ性能にあまり期待できないんだったらPlayじゃないF1でよかったかなと思っています。

F1とF1 PlayはCPUは同じですしメモリ4Gも十分な感じはしました。でも価格差が3千円しかなかったのでメモリ6Gと4,800万画素カメラってどんな感じか試してみたいということもありF1 Playにしてしまいました。

実際にはどんな感じなのでしょうか。レビューはこちらに書いていますのでご覧ください。

それではまたっ!

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