こんにちは!
スマホの大型化が嘆かれて久しい。
2017年3月に発売された完成度の高いコンパクトなスマホApple iPhone SEの登場以来、これに代わるスマホが登場していない。
そんな中、楽天モバイルからRakuten miniというスマホが2020年1月23日に先行販売を開始したという。
このスマホの特長は何と言っても世界最小で最軽量という点。
最小ってどれぐらい小さいの?
Rakuten miniのサイズは縦106.2mm × 横53.4mm × 厚さ8.6mm。これだけではどれぐらい小さいのかピンと来ないですよね。
そこでスマホやタブレットのサイズはyourfones.netで比較すると超便利。なんとも贅沢に日本で販売されているほぼすべてのスマホから気になるスマホを選んでずらーっと並べて比較することができるんです。Rakuten miniも比較できます。
例えばRakuten miniと、先ほどのコンパクトスマホの名作iPhone SEや、2020年に人気のおサイフケータイ搭載スマホのAQUOS sense3やOPPO Reno A、それから国産スマホのXperia 5やコンパクトと言われるXperia Aceも気になるし、Google謹製のPixel4も比較的小さいし、定番スマホのiPhone 11やiPhone 11 Proと比較してどうなの??とか、HUAWEIのフラッグシップスマホP30もコンパクトだしな~とか、これらを全部まとめて比較してみることができます。
実際に表示するとこんな感じになります。yourfones.net上だとそれぞれのスマホをドラッグして重ね合わせて比較したりもできますのでもうお店に行く必要はないんです。私も実際スマホ買うときはこのyourfones.netでサイズを確認してamazonとかネットで注文で即完了ですね。
一番左上にあるのがRakuten miniです。これを見るとわかるようにRakuten miniは断トツに小さい!!
小さすぎるぞ!!というか…冷静に考えるとここまで小さくする必要あったのかな??というぐらいですよね。
最軽量ってどれぐらい軽いの?
軽さも79グラムって言うけど、どれぐらい軽いのかさっぱりわからないですよね。
そこで軽さもyourfones.netで簡単ポンで表示できます。
上と同じスマホ、つまりRakuten miniとiPhone SEとAQUOS sense3とOPPO Reno AとXperia 5とPixel 4とiPhone 11とiPhone 11 ProとXperia AceとHUAWEI P30の重さをグラフで比較してみましょう。グラフの一番上がRakuten miniです。
このグラフの通り、断トツで軽いんです。iPhone SEも113グラムは超軽いスマホだったのですが、それを大きく下回りました。
目新しいところは…?
世界最小、最軽量以外で新しいところは、eSIM専用スマホということでこれまでの物理的なSIMカードは使えません。
eSIMは今後サービスが拡充されると思いますので先陣切ってeSIMだけに絞ったのは面白いと思いました。楽天モバイルだけでなくIIJmioのeSIMプランも使えると思いますが、2020年1月時点ではIIJmioのeSIMプランは電話は使えない等があるので、実際に運用する際は念のため確認したほうがいいと思います。
あとこんなにコンパクトなのにおサイフケータイ対応です。世界的にミニスマホは他にもありますが、このRakuten miniは日本の楽天モバイルが開発したスマホだけあって日本向けの機能を盛り込んだのはとても良い点ですね。AQUOS Sense 3やOPPO Reno Aといったおサイフケータイ搭載スマホが今人気なので、こうしたニーズを十分取り入れいます。
あと防水ではなく防滴ですがIPX2という「15°傾斜した時落下する水に対しての保護」というレベル、防塵はIP5Xという「粉塵が内部に侵入せず、若干侵入しても正常運転を阻害しない」というレベルなので、ごく最小限ですが防滴防水機能は確保しています。
処理速度はどうなの?
Rakuten miniはSnapdragon 439というオクタコアのCPUを搭載しています。これは2018年6月にQualcomが発表したプロセッサーでエントリースマホ向けとなります。
では最近のスマホと比較してどれぐらいの処理速度なのでしょうか。
スマホの性能をスコア化するantutuベンチマークアプリを使って処理速度を比較してみましょう。
この比較もyourfones.netを使って簡単にできます。Rakuten miniとiPhone SEとAQUOS sense3とOPPO Reno AとXperia 5とPixel 4とiPhone 11とiPhone 11 ProとXperia AceとHUAWEI P30のAntutuベンチマークスコアをグラフで比較してみましょう。一番上がRakuten miniです。
この通り、断トツで遅い…です。でもこのグラフの通りAQUOS Sense 3とかXperia ACEとかと同じ程度なので、時代遅れというほどではなく、ゲームではなくごく普通の使い方であれば特に不便を感じない処理速度になります。
価格は…?
価格は21,800円(税込)。おサイフケータイ搭載でさらに世界最小、最軽量という他にないアピールポイントがあるスマホとして考えるとこれはお手頃な価格と言えるでしょう。
しかし大きな罠が…。
バッテリーがたった1,250mAhしかありません。これは極めて大きな欠点でバッテリーが持ちません。ところがスマホの紹介記事ではバッテリー持ちについてネガティブな表現は前面に出さない傾向にあるのでこの点は注意が必要です。
単に小さい、軽い、おサイフケータイが使える、安いだけで飛びつくと後で後悔します。バッテリーが切れたスマホは何の役にも立たないのです。おサイフ機能もバッテリーが完全に切れたら使えなくなります。かといってメインのスマホを別に持ってこれをサブスマホにするとかモバイルバッテリーを持ち歩くなんて何のためのコンパクトなのか意味がわからなくなります。
ただ、楽天モバイルの公式サイトで公開しているRakuten miniのスペック表には正直に連続通話時間がLTEで5.4時間と表記されていて、不利なスペックも公表していることは好感が持てます。この点では個人的に楽天モバイルの印象が良くなりました。
一般的にスマホの連続通話時間は15時間~20時間程度ですので、感覚的にはこれまで使っていたスマホの3分の1から4分の1程度しか持たないだろうというぐらいの覚悟が必要です。そのことを十分に理解した上で購入することになります。
まとめ
惜しいな~って思いました。コスパ感を含めコンセプトとしては結構良かったと思う。これでせめてバッテリーを2,000mAh~2,500mAhぐらい積んでいれば買っていたのにな。厚さは2cmぐらいのぶ厚いスマホになってもいいじゃない。
難しいことではない。例えばおサイフケータイ搭載ではないけどUnihertz Atomという2,000mAhバッテリー搭載のミニスマホがあり厚さ18mm。スペックとしてはこちらの方が魅力だけど、海外メーカーだけに起動しなくなることもごく普通に起こり得るようだしその際のサポートの問題はあるので、やはり楽天モバイルみたいな日本国内から出す安心感は大きい。
でもそうすると世界最小、最軽量が狙えなくなるのでしょう。そんなことから、Rakuten miniは実用よりもインパクトを優先したスマホ。客寄せパンダなのか?
客寄せパンダが決して悪いわけではない。スマホ界の良い刺激になったと思う。このRakuten mini発売をきっかけに、例えば先ほどのような比較をしてみるとXperia Aceもコンパクトだし、おサイフケータイ対応、防水・防塵なので、コンパクトでありつつ実用的な機能も押さえらているので意外にいいんじゃないかと改めて気づきました。形もなんとなく似ている。でも5万円ぐらいしてちょっと高い。
ということで話題作りとしては成功しそうだから、今度は実用的なバッテリーを増量したRakuten mini 2やRakuten mini Proが出ないかな~??と今後を期待しています。
それではまたっ!