スマホのコアな機能となりつつあるカメラ。
カメラを持ち歩くほどカメラマニアではないけど、身近なことをキレイな写真に残して気軽に高いクオリティーを楽しみたい。そんなニーズをスマホのカメラは掘り起こしてくれた。
それはinstagramのように写真だけで不特定多数とコミュニケーションを図ることができるようになり、さらにフォトジェニックなシーンを求めるようになった。スマホはそんなわがままにも応え、無いなら作ってあげようフォトジェニック、という豊臣秀吉みたいな方向性に向かいAIの力を借りて盛った写真を作るようになった…。
さて2020年。
スマホの情勢は常に変わりつつあります。今では4つのタイプに分類できると思いますが、2020年の今どきのカメラはどれぐらいのクオリティーなのか、というのが今回のテーマ。
スマホの絶対王者iPhone
iPhoneのスマホは当初から写真がキレイと言われていたけど、今でもそうなのでしょうか。特にiPhone 11 Proはトリプルカメラの存在感は絶大だけど写りはどの程度なの?
高機能カメラ搭載のAndroidスマホ
でもiPhoneだけではなく今ではAndroidだってキレイだよね。Xiaomi Mi Note 10なんて5眼カメラの1憶画素でしょ?iPhoneを超えるのか??
価格を抑えつつ高バランスなコスパスマホ
HUAWEIのスマホは米国の制裁によって全体的に当面は見送りだけど、P30 liteはGoogleアプリは使えるし今でも優良なコスパスマホ。でもカメラに強いHUAWEIとは言え、フラッグシップではなくコスパスマホなので写真はどうなんだろう?
超コスパスマホ
今では1万円でスマホが買える時代。amazonでは例えばUMIDIGI A5 Proが2020年1月時点では売り上げNo.1にもなるほどの売れ行き。確かにこのA5 Proは1万円とは思えない品質。しかもトリプルカメラ!?カメラの数ではiPhone 11 Proと同じ。
では、今回はバラの花を撮影して、違いがシンプルにわかりやすく伝わればと思います。
暗室のバラを使って撮影
さて、あえて暗いところで下から光を当てたバラを撮影してみました。明るいところだとどのスマホもそこそこキレイに写りますので。
まずはiPhone 11 Pro。さすがiPhoneという感じはしました。暗くても濃淡がしっかり出ていて花びら1枚ずつ描かれています。バラの重厚な品格のある雰囲気が出ていまし、下から光が当たっていることがよくわかります。
次にXiaomi Mi Note 10。この写真だけ見ると雰囲気は悪くなく意外に好みだったりします。でも上のiPhone 11 Proと比較すると明瞭さや輝きには劣りますね。そしてピントがiPhone 11 Proよりも狭い感じです。私の撮影の仕方が悪いのか近距離の撮影はピントを合わせた箇所以外がiPhone 11よりボケやすい感じ。もちろんポートレートモードにしないでもそうなります。意図的な処理なのか、若干幻想的な雰囲気にさせようとします。
次にHUAWEI P30 lite。全体的に安っぽい感じになります。iPhone 11 ProやMi Note 10と比べると茎の緑は生きが悪いですよね。AIの花モードになってこれです。花びらはどの花も描かれているのでXiaomi Mi Note 10よりはボケない感じ。
さて超コスパのUMIDIGI A5 Pro。花びらもボケていたり、色もノッペリしている。まあ1万円だから、という感じでしょうか。
さて。ここで質問です。
4枚の写真のバラの色を比較してみてください。深紅~赤~ピンク、になりました。元のバラは何色だと思います?
実は赤ではなくピンク色のバラなんです。ということで特にiPhone 11 Proは深紅の美しいバラという現実とは違ったバラを描いてしまっているのです。勝手な想像ですが、このあたりはAIがバラは赤いはずという処理がされるんでしょうかね。色だけで言えばP30 liteやA5 Proのほうが近かった。でも美しさで言えば、断然iPhone 11 ProやXiaomi Mi Note 10。
では、同じバラを使って比較的明るい室内での写真でもう一度撮影してみますね。
明るい室内でのバラ
先ほどと全く同じバラですけど色が全然違いますよ。
まずiPhone 11 Pro。やはりと言うかさすがiPhone。花びら1枚1枚しっかり描きつつ、陰影や色の変化もしっかり描写しています。
次にXiaomi Mi Note 10。iPhone 11 Proと比べると描写力には負ける。でもほわっとした暖か味がありつつ華やかさもありキレイと思えるレベルの写真になってる。
HUAWEI P30 lite。明るい室内だと思ったよりキレイに撮影できる。花びらの描写力もコスパスマホにしては十分。ただiPhone 11 ProやXiaomi Mi Note 10のような華やかさはなく、ちょっと暗い感じになる。
さて我らがUMIDIGI A5 Pro。造花か?と思えるような単調なショッキングピンクに近い色になった。
まとめ
これらの写真を比較してみると、いまだにiPhoneの描写力や美しさは断トツと言っていいでしょう。
そしてスマホの価格通り、iPhone 11 Pro(11万円)>Xiaomi Mi Note 10(5.8万円)> HUAWEI P30 lite(2.5万円)> UMIDIGI A5 Pro(1.2万円)この順で写真は美しくなっていることがわかります。スマホのカメラはどれも同じではなく、だいたい価格相応になりますので、写真写りがキレイなスマホがよければ予算を上げる必要があることになります。
HUAWEIのLeicaカメラ登場以来、iPhoneも盛る傾向があり、映える写真は作れますがたまに現実離れする傾向もあります。それでも描写力が高いので予算的に余裕があってカメラを優先したいならやはりiPhoneになりそうです。
個人的にはXiaomi Mi Note 10がiPhone 11 Proの約半額というコスパ感は魅力。十分キレイな写真という部類に入るし、iPhone 11 Proみたいにシャキッとした写真ではないものの、好みもあるとは思いますが、若干幻想的ないい雰囲気で撮れる感じがしました。1.5cmまで近づいてマクロ撮影ができるのも魅力です。
HUAWEI P30 liteは現実に近い感じで、HUAWEIのコスパ感が素晴らしく価格の割りにはキレイと感じると思います。現実を収めておくという記録目的としては十分ですが、現実というのは暗い雰囲気になりがちです。インスタ映えを狙うならMi Note 10かiPhone 11のほうがいいです。
UMIDIGI A5 Proはトリプルカメラとは言え、当然ながらiPhone 11 Proとは足元にも及びません。UMIDIGIのカメラはスペックは良くても期待してはいけない、ということになりますが、でもiPhone 11 Proの10分の1の価格。価格を考えれば決してUMIDIGIが悪いわけではなく、ごく正当に価格相応ということになりそうです。
皆さんはどのスマホが気に入りましたか?
それではまたっ!!