こんにちはっ!
コロナで巣ごもり生活をしている中ですけど個人的にはやりたいことがたくさんあって困ってます。たぶん考えすぎな性格なんでしょう。
例えば一つ心配事があります。
それはコロナウィルスが話題の中心になっていますが、かと言って他の心配や問題がなくなったわけではありません。例えば震災だって今まで通りいつでも起こり得るのです。この状況で避難生活になったらどうなるのだろうか、と。
以前このブログでも少し書きましたが、私は2018年9月6日に起こった北海道胆振東部地震を経験しました。
それは熟睡していた午前3時のことです。爆弾が落ちたかというぐらいの突然の大きな揺れで死を覚悟したぐらいです。揺れが収まった後、電気をつけ起き上がって部屋の中の様子を確認しました。
思ったよりも被害は受けていないかったか…。
このほっとした気持ちもつかの間、近所が一斉に合わせたかのように「あっ」という叫び声が上がり一瞬にして暗闇に包まれました。停電したのです。
その後、電気は数日使えませんでした。今振り返れば数日なのでそれほど大きな被害ではないと思いますが、実際に経験するといつ復旧するかわからない状態は不安でした。特に今ではスマホでLINEを使って安否確認をしたり、どこに何が売っているか情報を共有したりで、スマホは災害時にも必需品でライフラインの一つとなりました。
しかし、当然ながらスマホはバッテリーをどんどん消費します。停電の中、残量を見ながら残り5%で何をするのがベストか考えるのは大変シビアな状況でした。
それで今、最低限の準備はしようと思いました。
やはりライフラインであるスマホがどんなときも途切れないようにするために、ソーラーで充電できるモバイルバッテリーを準備しようと思いました。でも調べてみると、今ではライトとかラジオとか防災機能が一通りそろった一体型があるんです。ものぐさな私にぴったり。
そんな一体型の防災ラジオについてまずは定番のソニー製を考えてみました。
ソニー製の防災ラジオ
これ、ホワイトでなかなかお洒落だけどそもそもソーラー充電ができないんですよね。手回し充電はできるけど、手回しって疲れるし音だってするので避難所生活で気を使います。せっかく買うならソーラー充電も付いていたほうがいい。
そこでソニーでソーラー充電対応となると次の製品になります。
でも仕様を良く調べてみるとソーラー充電によってライトとラジオは使えるけど、携帯への充電はできないってなんじゃそりゃ??私にとっては意味がない。
それにソニー製みたいなのは高価で1万円近くする。一体型って一部の機能が壊れるとそれ以外の機能も捨てて結局買いなおしになるのでそのリスクを考えるとちょっと高い。
それにこれを実際に避難所で使えるかな??というのがそもそもの疑問。だって盗難が簡単に起こり得るわけで、SONYのロゴが目立つこのラジオだって簡単に盗まれる。余計な心配が増えますよね。防災グッズは避難所での生活を考えながら選ぶ必要がある。
なので実は防災ラジオってソニーみたいな高価でお洒落なのは不要で、安くてダサいのがベスト!繰り返します。キーワードは安ダサです。
で私が買ったのはこれ。
安ダサな防災ラジオ…でもフル装備!!
キュンキュンするぐらいダサいのありました。スクエアなフォルムが昭和なラジカセ感を醸し出す。
安ダサでも防災という観点だと見方が180°変わります。
赤いから目立つし安っぽくてダサいから盗難もされにくい。さらに単に安く仕上げているだけだけど、アナログなスイッチ類やダイヤルがかえって暗くても操作しやすそう。安いから傷とか気を使わずにアウトドアでガンガン使える。
では実際にモノが届いたので開けて使って見たいと思います。
外箱
まずは外箱はこんな感じです。当然ながら中国製。
中身
最近は中国製でも梱包がしっかりしたものが多かったのですが、これはごく簡単にプチプチだけで梱包された最低限のものでした。必要十分ですが返品されたものとかでも気づかないと思います。神経質な人はおやめください。
USBケーブルと日本語の説明書と本体が入っています。
USBケーブルはmicro USBという少し古いタイプですので、このように付属していると助かりますね。
説明書はこの通り。あんなにダサいけど、機能はかなり充実、というか考えうるすべての機能を持っているぐらいです。AM/FMラジオ、LED懐中電灯、6LED読書ライト、AndroidとiPhoneへの充電、2,000mAhバッテリー、ソーラー充電・手回し充電・USB充電・乾電池対応、IPX3生活防水、イヤホン端子、SOSサイレン…つまり全部入りです。
そして説明書の裏面です。
本体
本体はこんな感じです。デザインは期待通りですね。ラジオのアナログな目盛りとかワクワクする。ちゃんと「選曲」「音量」「切」とか日本語になっているあたり意外に気が利いてる。「AL」「RADIO」の「AL」はSOSサイレンで、スイッチをALにするだけで大音量でサイレンが鳴ります。人目につかないところから助けを求めたいとき便利。
何もスイッチつけてないのになんでバッテリーランプのところが赤色に点灯しているんだろう?と思ったら、充電中の場合は赤色に点灯するみたいです。日当たりの良いところで撮影したので早速ソーラーで充電されて反応していたわけですね。
ストラップも付いてきます。手首にかけて持ち歩くことができます。
さて上部にソーラーパネルがあります。
このソーラーパネルはこんな感じで起こすことができ直角まで向きを変えられます。例えば屋内で窓の近くに置いて充電する場合などに便利です。
本体裏面
裏面には電池ケースと手回し充電用ハンドルがあります。
電池ボックスには単四電池が3本入ります。単三ではありませんのでご注意ください。単四のほうがコンパクトになりますね。あとこの通り、電池ボックスのフタが単に爪で止められているだけなので簡単に開けられる構造になっています。ここがねじで留めてあったりすると災害時に簡単に交換できなくなるのでこのあたりの構造も合格。
手回しハンドル
手回しハンドルですがまず付け根の部分を見てください。赤色の塗装が剥げていますね。品質的にはこのレベルですので過度の期待はしないほうがいいです。
手回しハンドルをこのように逆側に180°起こして回すことができるようになっています。
ハンドルは適度に重いです。というかその重さをエネルギーに変換して発電する仕組みなので重くて当然なのですが。説明書によると130~150RPMのペースで回して4時間でフル充電とのこと。RPMって1分間の回転数、つまり1分間に130~150回だから1秒当たり2~3回回せばいいので無理ではない。
よく見ると説明書には130~150RPM(130~150回/秒)って書いているんだけどこれは間違いであって欲しい…。
そして手回しハンドルでも充電中は赤ランプがつくので分かりやすいです。
側面
側面はこのようにゴムで端子が覆われてホコリが入らないようになっています。
これをペラッとめくるとこんな感じで端子があります。これだけ端子が並んでいるのは素晴らしい。小さなmicroUSB端子は外部からこの本体へ充電する際に使えます。そして大きな四角いUSB Type Aという端子は本体からスマホなどを充電するときに使えます。丸い端子はイヤフォンです。
実際に避難所生活ではラジオをそのまま流すと迷惑ですので、イヤフォンをつけて片耳だけ使って二人で聞くような使い方になります。でもイヤフォン端子がない防災ラジオもありますのでこのラジオはその点でも合格。
そしてmicro USB端子はこのように外部から充電できます。
ちなみに写真の通り、USBケーブルはLightningとmicro USBとUSB Type Cの3 in 1というタイプのケーブルを1本持っていると災害時でもこれ一つでiPhoneもAndroidもなんでも対応できるので便利。
そして肝心のスマホも充電することができます。今度は四角いType Aの端子を使います。
実際に2020年4月時点で最新のスマホiPhone SE第2世代でも充電中のマークに変わりました。
それで一番期待していたスマホのソーラー充電が可能になる。ソーラーから直接スマホではなく、ソーラー充電によって防災ラジオのバッテリーに蓄電し、そのバッテリーがiPhoneを充電するという仕組みだと思います。バッテリーは2,000mAhです。スマホのバッテリーはたいていそれぐらい搭載していますので停電になってもこれは安心だ。
上部の電源ボタンは?
このゴムで覆われた電源ボタンは押すとカチッとした感触でライトがつきます。
これが意外に明るいです。十分に実用的だと思いました。
実は一点罠があって、最初にこのスイッチを押してもライトがつかないので故障??と思いました。でも本体の下側にこのようなスイッチがあります。わかりにくいですが「AAA」が乾電池を使用するモードで「LI-ion」が内蔵バッテリーを使用するモード。購入直後は「AAA」になっているのですが、乾電池も入っていないのでライトをつけようとしてもラジオのスイッチも入れても反応がありません。それで乾電池を使わない場合はまず「LI-ion」に切り替えて使用することになります。
ラジオ
ラジオもちゃんと周波数が合うと緑色のTUNEというランプがしっかり点灯するので突然停電で真っ暗な状態でも手探りでツマミを回してラジオの周波数をあわせることもできそうです。
ラジオのスイッチは音量ツマミを右に回すとカチッッと音がしてONになるタイプです。そこから少し回してもなぜか無音で、さらにツマミを回すと少し大きめの音量から入る感じです。これが故障かどうかはわかりません。つまりわずかな音量では聴けないのでイヤホンはやはり必要になりそう。
FMはアンテナを伸ばして受信します。アンテナはここまで伸びます。
ちなみにこのラジオの対応周波数はAM520~1,600kHz、FMが76~90MHzです。90MHzを超えるFMもあるようですがNHKは90MHz以下のはずです。念のため自分の地域で避難時に利用するAMやFMの周波数を確認しておきましょう。
まだある!
この防災ラジオはまだ機能があります。スポットするライトの他に読書などのための少し優しいライトもあります。ソーラーパネルの角度調節ができるのを生かして、その裏側に6つのLEDを埋め込んだ光で角度調節して照らすことが出来ます。
重さは?
300グラムぐらいでした。スマホが200グラムぐらいなので十分持ち運び可能な重さですよね。
保管も困らない
電池は電池ボックスに入れたままだと液漏れする心配があるので乾電池は出しておきたいですよね。この箱はスペースに余裕があるのでUSBケーブルや単四乾電池3本も一緒に入るのでこの一つの箱を保管しておけばよくて収納もしやすい。
最後に
防災グッズとしては十分満足いく製品だと思いました。フル装備で欠点がほとんど見当たりません。
クオリティー的には雑なところもありますけど防災グッズなので十分です。
これを使う日が来ないのが一番ベストで普段は日の目を浴びることはなく、実際に使うときは雑だとかそんなところではないのできっと頼もしい存在になるに違いない。
今の状況はいつ突然値上がりするかわかりませんが、3,000円台前半ぐらいまでで購入できればけっこうお手頃ではないかと思います。
これで停電になってもライフラインの一つであるスマホが全く使えなくなることはなくなるので少しは安心です。
今、防災グッズを見直してみるのはいかが?
その後、やはり気になって返品へ…詳しくはこちらをご覧ください。
それではまたっ!