こんにちはっ。
2018年9月21日、最高ブランドAppleのスマホiPhone XSとiPhone XS Maxが登場しましたね!
しかし世間の反応は少し冷ややかなように思います。iPhone Xから変わり映えせずインパクトが弱い上、高価。
でもApple側の立場からすればそれは当然で、Appleのスマホのニューモデル開発サイクルは2年ごと。
2017年に革新的なiPhone Xが発売されましたので、1年後の2018年はiPhone Xに外観は大きな変更がなく内部をさらに磨き上げた“Sシリーズ”として、XSが登場となるのです。
価格はストレージが一番小さな64Gでさえ、XSが121,824円(税込)、画面が大きなXS Maxは134,784円(税込)。
かなり強気な価格設定に思えますが、前作iPhone Xも価格はXSと同じ。それでXSでスマホの頭脳となるプロセッサーがA11からA12に変わって処理速度が大幅に改善されましたが、それでも価格は据え置きなので、iPhone Xの存在を受け入れた既存ユーザーは妥当と考えることはできます。
それでこれまでのAppleユーザーとしては受け入れられる点はあるものの、Androidスマホも含めスマホ全体の中での一つの電子機器として冷静に考えるなら、今回のiPhone XSはインパクトはありません。
新しいユーザーを獲得しようとする姿勢があまり伝わらず、これまでのAppleユーザーの買い替えになりそうな展開でAppleにも陰りが見られます。
ただ、新しいユーザーを獲得できる可能性を秘めているのは..。
iPhone XRの存在。
ですよね。
今回のiPhone Xシリーズの一番の売りはスマホの頭脳と言われるプロセッサーが、全く新しいNeural Engineを搭載したA12 Bionicに刷新されたことです。
このA12 Bionicを登載したXSは、Antutuというスマホの総合的な評価を数値化するベンチマークスコアでは350,000程度になります。
それに対して例えば2018年7月に登場したAndroidスマホSonyのXperia XZ2 PremiumのプロセッサーはSnapdragon 845を搭載していますが、Antutuは260,000程度ですので、今回のiPhoneの性能の高さをうかがい知れます。
そして実はiPhone XRも、このXSとXS Maxと全く同じA12 Bionicが搭載されているのです!これがXRのいいところ。価格はストレージ64Gで91,584円(税込)です。
XSやXS Maxの価格と比較するとかなり買いやすい…、とは言え9万円以上なのでやはり高いでしょうか??
でも例えばAndroidスマホでも我が道を進んでブランド力を保とうとするHTC U12+は10万円。このようなクラスのスマホと比較して、Appleのブランド力も含めて考えるとやはりiPhone XRは買いやすい。
そして。
iPhone XRのカラバリは6色展開!
スマホのカラーバリエーションって少ないのですが、XRはこんなにカラフルで6色もある。どの色も魅力的。
ちなみにXRは3色展開でかなり落ち着いた色ばかりです。10万円以上するスマホなので、どれもフォーマルな場面で通用する品位を兼ね備えたカラーです。
それに対してXRはこんなにあります。
これでわかるように白系はXSではシルバーになりますが、XRではホワイトになります!
昔、iPhone 5cというカラバリが豊富なiPhoneがあり、同じようにホワイトモデルがあったのですがベゼルという前面の額縁部分が黒くて太かったのでチープな感じがしました。今回はフルビューディスプレイのためそのような印象もなくなります。
日本でホワイトは無難で好まれる色なので人気になるでしょう。ホワイト好きにはXRで決まり!
XRのカラーについてはこちらの記事にありますのでご覧ください。
シリーズの中でバッテリー長持ち。
この点も見逃せません。次の表をご覧ください。実はバッテリーが一番持つのはXSでもXS MaxでもなくXRなのです!
例えばビデオ再生が16時間です。
最近私はバッテリー長持ちと言われるAndroidスマホOPPO R15 Neoをレビューしましたが、ビデオ再生は14時間程度でした。ちなみに単にiPhone Xのようなフルビューディスプレイに魅力を感じるならこのOPPO R15 Neoもお勧めですよ。
OPPO R15 NeoはAntutuで75,000程度と貧弱。
iPhone Xシリーズと比較するのもかわいそうですが、XRはR15 Neoの4.5倍の処理速度を持ちながらもさらにバッテリー持ちが上回ります。つまり、単に速いスマホというだけでなくバッテリー持ちという実用面も十分過ぎるスマホがXR。
しかも価格はR15 Neoの3~3.5倍なので、XRは意外に安い??
コストカット部分がそれほど残念ではない。
XRはXSと比べて、背面カメラがシングル構成ですが、プロセッサーのA12 Bionicによる毎秒5兆のパワフルな演算処理のおかげでデュアルカメラ並みのボケや深度コントロールを行います。撮影後に深度を調整することもできるようになっています。むしろシングルカメラでどこまできれいに写せるか限界に挑戦するXR。期待が高まります。
ディスプレイはXSのOLED(有機EL)Super Retinaではありませんし、解像度もXSは2,436 × 1,125ですが、XRは1,792 × 828。コントラスト比もXSが1,000,000:1に対してXRは1,400:1でかなり違います。
しかしこのディスプレイの違いは先ほど述べた省電力という点ではXRのディスプレイの方が有利です。
まとめ。
ということで今回のiPhoneはXRが注目モデルになりますね。
XRの発売は2018年10月26日。楽しみですね。
しかし、2018年第2四半期の世界のスマホ出荷台数ではAppleを追い越したHUAWEIがiPhone XSを発表した2018年9月12日に意味深なツイートをしているのは気になります。
Thank you for keeping things the same. See you in London. 16.10.18 #HigherIntelligence #HUAWEIMate20 pic.twitter.com/ZhZHj9Xg3s
— Huawei Mobile (@HuaweiMobile) 2018年9月12日
“これまでと同じでありがとう。それじゃ、ロンドンで。2018年10月16日に会おう。”
今回のiPhone XS/XS Max/XRは、Appleの開発サイクルとしては“これまでと同じ”で当然ではあるものの、HUAWEIに越された今、Appleはもう安泰ではなく、ニューモデルの開発サイクルも見直す必要があるように思います。
HUAWEIの次期フラッグシップMate 20は2018年10月16日に発表されるようです。カメラがデュアルではなくトリプルになります。レンズが3つもあると少し不気味な感じはしますが、カメラが好評だったHUAWEIのスマホP20 Proよりさらに写真が綺麗になると思われます。
iPhone Xシリーズを強く意識したプレゼンや価格設定もしてくるでしょう。まずはMate 20を待って静観でしょうか。
なおXRの6色カラーについてはこちらの記事をご覧ください。
XSとXS MaxとXRの画面については以下の記事で比較していますのでご覧ください。
それではまたっ。