不安定?クラウドSIMを5カ月で解約した3つの理由。

どんなときもWiFi
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いろいろあったけど、解約して本当によかったと思う。

というか解約できてよかった…。

私は2019年11月に契約して2020年の3月にどんなときもWiFiを解約した。つまり本来、どんなときもWifiを契約した1年以内に解約するなら20,900円(税込)もかかることになるけど、2020年2月下旬から3月下旬もずっとつながらないという大障害が発生して、私は解約の違約金を免除されることになり、なんとか解約して切り抜けられました。

詳しくはこちらをご覧ください。

まず初めに考えておきたいのは、どんなときもWiFiはuCloudlinkという中国企業のクラウドSIMを使った世界中で使えるネットワーク回線を代理店販売しているだけです。

それで他にもうんたらWiFiとかなんたらWiFiとか少し浮わついた名前のWiFiは名称は違っても結局このクラウドSIMのサービスの一つにすぎません。

このuCloudlink社が販売しているWiFiルーターはGlocalMe(グローカルミー)というブランド。それで例えばGlocal Me U2 Poket Wifiというルーターを扱っているならこのuCloudlinkのクラウドSIMであることがわかる。

GlocalMe U2 Pocket WiFi
GlocalMe U2 Pocket WiFi(出典:GlocalMe公式サイトより)

一度見たら忘れないこの突起は特徴あるのですぐにピンと来ますね。

この独特の形状はクラウドSIMルーター
この独特の形状はクラウドSIMルーター

どんなときもWiFiもこの通り。やっぱりuCloudlinkのサービスだ。

どんなときもWiFiも完全一致
どんなときもWiFiも完全一致

あ…。

あのルーターだ!
あのルーターだ!(出典:とくとくBB ギガゴリWiFi)

こんな感じでゴリラだろうが相撲取りだろうが、このクラウドSIMのWiFiサービスは上記の通り、代理店販売しているだけなので根本的には同じ問題を抱えます。まずはゴリラとかキャラクターではなくルーターを見て冷静に見分けましょう。GlocalMeのルーターは他にもあるのでこれらのルーターと同じだったらuCloudLinkのクラウドSIMと考えていい。

GlocalMeのクラウドSIMルーター
GlocalMeのクラウドSIMルーター

もちろん販売代理店が異なると価格やサポート、契約ユーザー数に違いはありますのでサービスを受ける側のユーザー体験としては全く同じではありませんが、私が解約した理由はどのクラウドSIMのWiFiを選ぶ際にも考えておきたい点です。

では行きましょう!

理由その1 問題あっても雲の上

今回の2020年2月から3月のどんなときもWiFiの大障害はひどかった。ネット環境で1カ月以上不便が強いられる生活を初めて経験しました。詳しくはこちらをご覧ください。

これまでは、例えばNTTやKDDIのような大手通信会社のネットワーク障害があった場合、その日のうちに復旧させるものでした。ネットワークというインフラが停止することはあってはならないことなので全力を挙げます。社会的なインパクトもありますし、その会社のプライドもあります。

しかし、どんなときもWiFiの障害時の報告ではそんな姿勢は感じられません。2020年3月20日の「通信障害の原因に関するご報告」では以下の通りです。

本日、弊社が回線提供を受けている、パートナー会社より下記のような回答がございました。
①一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。

何か他人事のように感じますよね。これは今回のように問題があっても一部のキャリアとしか言えずドコモ・au・ソフトバンクのうちどこなのか明記されないからです。

これはどんなときもWiFiが悪いというよりも、クラウドSIMというサービス自体が、uCloudlink社が間に入ってドコモやauやSoftbankといったキャリアの接続を担うことになるので、これらのキャリアはクラウド上、つまり雲の上に追いやられ、どんなときもWiFiのユーザーには見えない存在となります。

ドコモ、au、ソフトバンクのどこかのキャリアのSIMカードの提供がストップしているわけですが、どのキャリアも公表していないようです。そもそもキャリアもuCloudlinkに対して契約しているだけなのでどんなときもWiFiのユーザーに説明する責任があるわけでもありません。ユーザーから見れば全体的に雲隠れしているように感じることがありますが、クラウド(雲)とはそういうことなのでそこを理解して契約しましょう。

どこの回線かは不明
どこの回線かは不明

このクラウドの闇を理解していると、どんなときもWiFiの2020年3月21日付けの報告「回線休止申請のご案内」にあるこんな記述もそうだろうなとは思う。

データ量不足という根本的な問題ではあるため、現時点で解消目途は立っておりません。

大手通信会社から見れば、ネットワーク障害について解消目途が立たないなんてあり得ない話ですが、クラウドSIMではサービスの構造上、今後もあり得る。

どんなときもWiFiは販売代理店にすぎず、販売代理店というのは売ることが主体の企業なので、ネットワーク障害についてはできることは限られており、サポート時間延長や休止申請など数少ないカード(手持ちの対策)をやりくりしてユーザーをなだめつつ時間稼ぎして待つしかないという対応になりがちで、そこがユーザーの怒りを買うことになります。

理由その2 接続キャリアを選べない

その1は問題が発生した場合のことですが、普段の接続についても考えてみてください。

クラウドSIMの特長として「ドコモ・au・ソフトバンク」のトリプルキャリア対応と謳っていますので、感覚的には多少の偏りがあるとしても3つが割り当てられると思いますよね。

しかし実際に確認してみると私の自宅使用での環境では99.9%がSoftbankになります。例えば今回の障害ではこんな感じで、やはりSoftbank(下図の赤枠参照)です。これは2020年3月下旬の速度で17kbpsという超低速でビックリですが、この記事を書いている3月28日でも変わりません。

17Kbpsという超低速
17Kbpsという超低速

こんな感じでどうしようもなく遅いと、巷で言われる回線ガチャを皆さん行っているようです。これはどんなときもWiFiも推奨している操作なのですが、クラウドSIMの特長としてルーターを再起動すると回線が変わるようですので当たりSIMを引き当てるまで再起動を繰り返すわけです。

それでこの3月の障害では、クラウド上で当たりSIMの争奪戦が繰り広げられています。私も回線ガチャを行ってたった一度だけKDDIを引き当てることができ、この通り5Mでわずかに速くなった!

KDDIだ
KDDIだ

これを手放してはならないと思って再起動はやめておきます。しかし翌日になると…。Softbankに戻っとるやないかい!少し使わないでいるとまた雲の上に戻されて、誰かに取られる。それにしても回線ガチャを何度もやってようやく5Mbpsとか本当に悲しくなってくる

Softbankに戻っとる
Softbankに戻っとる

説明では「お客様に最適な環境を選ぶ」らしいけど、具体的に私に最適なのが業界三位のSoftbankというのがなんとも…。

噂ではほとんどがSoftbankという話もある。それで私が自宅で使う限りクラウドでもなんでもなく実質Softbank回線を契約したのと変わらないということになります。

ほとんどが自宅での使用を考えている場合、自分はSoftbank回線を求めていたのかどうか考える必要があります。

理由その3 無制限のリスク

最初に取り上げた2020年3月20日の「通信障害の原因に関するご報告」の続きは以下の通りです。

①一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。

②SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。

①については、キャリア全体のデータトラフィック(通信量)の増加が想定されます。
②については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。

②については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。

上記2点の理由により、ご利用者様への十分なデータ量の確保ができていない状況です。
現在発生している障害については、これらの理由によりSIMカード不足が引き起こした容量不足が原因ということが判明しました。
この状況を受けて現在も随時、SIMカードの追加は行っておりますが、完全復旧の見通しが立っておりません。

データ量不足が原因であれば回線の増強をすればいいことですが、コロナウィルスのため増強ができないのでそのままデータ量不足に陥ってしまう。それでコロナウィルスの収束のめどが立たないので、データ量不足の解消日の目途がたたない、という説明自体はある程度は理解できます。

しかしそもそもユーザーが契約する時点でそのユーザーの容量を確保していることを期待しますよね。でもクラウドSIMはできません。なぜならデータ容量が無制限だからです。クラウドSIMではなくても無制限のサービスであれば同じ問題を抱えます。

論理的に考えるとわかりますが、無制限のユーザーの通信を確保するには、回線全体を無制限にしなければならないのですが、ネットワーク設備は有限なのでそれは無理なことです。

それで実際には例えば1ユーザーあたり1日5Gぐらいとか有限のデータ容量の目安を定めてユーザー全体のデータ容量を見定め、それを基準に回線を増強するしかありません。しかし価格競争がありますので、その基準値はギリギリで見積もっていると思われます。実際、コロナウィルスのような自宅にいる機会が増えるだけで回線がパンクしたのですから。

今後もユーザーは無制限というサービスに魅力を感じて契約しているわけですので、本当に無制限なのかやってみたみたいなノリで使います。でも全員が無制限に利用すると回線はパンクするという矛盾。

コロナウィルスだからやむを得ないと思うでしょうか。

このようなどんなときもWiFiの障害で多くのユーザーが困っている間、私の環境ではWiMAXは以下の通りでごく快適です。(もちろん利用している環境によって異なると思います。10Mbps程度の時もあります)

WiMaxは48M
WiMaxは48M

なぜWiMAXがコロナウィルスの影響を受けないかと言うと、どの代理店が販売するとしてもWiMAXは全体としてユーザーは一律月7G、または3日で10Gという制限が明確に定められているからです。そのため1ユーザー当たりの回線量の上限を基に、そのユーザー数にあった回線設備の適切な増強ができるので安定します。このメリットは今回の障害を経験して気づいたことでした。

最後に

それでうんたらWiFiみたいなクラウドSIMのメリットは何か。それは広範囲のエリアで利用できることだけです。次の二つのグループになりそうです。

例えば田舎のような電波があまり届かない地域に住んでいる人。このグループは使えるだけマシと考えられるので多少不安定でも受け入れられる。

もう一つは海外に行く機会がかなり多く頻繁に海外で利用したい人。このグループは日本ではどんなときもWiFiはあくまでもサブ回線として使い、不安定であれば別回線に接続できるのでそんなに困らない。

このように広範囲のエリアを最優先に考えているならマッチするWiFiだと思います。

私は電波がよく届く都市に住んでいて自宅でメイン回線としての使用です。それでどんなときもWiFiのデータ容量無制限とコスパ感に魅力を感じて契約したのですが、安定性は当然のことと考えていた。私と同じであれば期待外れとなるかもしれません。

無制限と言っておきながら3月は0.02Mbpsしか速度が出ない。データ容量無制限はそもそも安定性には不安要素の一つとなります。どれほどのユーザーがいつ無制限に使ってパンクさせるかわからない、これではどんなときも心配だ。3月は一般的には年度末で何かとやり終えたいことがあるのにこの状態でいろいろロスをした。

どんなときもWiFiのようなクラウドSIMよりもWiMAXのほうがかなり安定していますので、WiMAXのエリアが使えて3日で10G制限の利用で収まるならWiMAXのほうがいいと思います。私はどんなときもWiFiを解約してとくとくBBのWiMAX2+を契約してどんなときもWiFiの障害は過去のものとなりました。

とくとくBBのWiMAX2+のGMOとくとくBB WiMAX2+が月額2,170円(税抜)~!だとギガ放題プランでもどんなときもWiFiと同じ月額の3,480円(税抜き)で3年使用できますので私はこのプランを契約しました。

36カ月まで3,480円がポイント
とくとくBBの3年割引プラン。36カ月まで3,480円がポイント

ちなみにWiMAXを選ぶ際は3年縛り契約になるので36カ月までの月額料金を確認することが重要です。例えば24カ月までは安くて3年目(25カ月目)から跳ね上がるタイプはダメ。でも4年目(37カ月目)から跳ね上がるプランは3年で解約すればいい。その頃にはクラウドSIMサービスも改善されているかもしれない。

とくとくBBはいくつか割引プランがありますので十分ご注意ください。キャッシュバックが高額なものは逆に月額が高いです。月額が安いプランGMOとくとくBB WiMAX2+が月額2,170円(税抜)~!がおススメだと思います。

この割引が終了していたらごめんなさい。

それではまたっ!

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