どんなときもWiFiの大惨事を経験してクラウドSIMについて思ったこと。

どんなときもWifi
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いや~まいった。

ネットが繋がらないってホントに困る。

この2020年の春の生活にモバイルWiFiを新調したばかりの方で、どんなときもWiFiを選んだユーザーにとってはお気の毒なことだと思います。

私はこの春ではなく、2019年秋ごろにWiMAXからどんなときもWiFiに乗り換えましたけど、それでも半年もたたないうちにこの大惨事を経験したことになります。この記事を書いている2020年3月21日時点でも繋がりません。

趣味の利用だったら後回しできるけど、ネットバンキングとか実務的にできないことが増えると本当に困る。

発端は2020年2月下旬のことで、そのことはこちらに書いています。

あの頃はまあ障害の一度ぐらいいいか、なんて気軽に考えていました。「2020年2月26日未明には全て解消予定」なんて連絡もありましたのでそのまま流していました。

しかし被害が大きくなる…。

振り返れば2020年3月に入ってからもずっと様子が変だった。瞬断ではなく3分ぐらい繋がらなくなることが頻繁にあった。この3分ぐらいって微妙で、サポートに通報しようと思った頃に復旧するという感じなのでサポートには伝わらない。でも実際3分はかなり待つ。なんとも調子が悪いという感じでした。いろんなフォームの送信を何度やり直したことか…。

そして2020年3月17日ぐらいから本格的に超低速化。繋がっていないわけではないけど、使えない。その状態が例えば17時ごろから夜までずっと使えないとか6時間ぐらい使えないとかあり得ないことが起こる。障害報告フォームに通報しても変化なし。

そんな状況で今でも使えないので、SIMフリースマホの回線OCNモバイルONEをデザリングして書いています。OCNモバイルONEは550円で1G追加できるので、それで当面はしのぐつもりだけど、金銭的にも損害を受け始めている状況。

いちいち障害状況をチェックすることもなかったのですが、いよいよサポートページ見て驚き。お知らせページは画面一杯に障害のお知らせで埋め尽くされ、障害報告まみれになっていた。これはヤバい。

 

どんなときもWiFi障害まみれ
どんなときもWiFi障害まみれ

メールでも連絡が届きましたが3月20日の報告では以下の通りです。

本日、弊社が回線提供を受けている、パートナー会社より下記のような回答がございました。
①一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。
②SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。

①については、キャリア全体のデータトラフィック(通信量)の増加が想定されます。
②については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。

上記2点の理由により、ご利用者様への十分なデータ量の確保ができていない状況です。
現在発生している障害については、これらの理由によりSIMカード不足が引き起こした容量不足が原因ということが判明しました。
この状況を受けて現在も随時、SIMカードの追加は行っておりますが、完全復旧の見通しが立っておりません。

最大限、データ量の確保に努めて参りましたがこのような事態となってしまい、誠に申し訳ございません。
引き続き、早期解消に向けSIMカードの調達を行い安定したサービス供給を行えるレベルのデータ量確保に努めてまいります。

パートナー会社という他人事姿勢での報告がまず目に付いた。

一部のキャリアってソフトバンク、au、ドコモ、どこなの??それにSIMカードって連発しているけど、SIMカードの不足でなぜ「私が」影響を受けるのかがよくわかりません

私は既に契約している一人のユーザーなのでSIMカードを1枚確保している状態と思っていたけどクラウドってそうじゃないの??

もしかしてクラウドSIMって、契約者数以上のSIMカードの数を必ずしも確保しているわけではなく、クラウド(雲の)上にSIMカードがあって、接続時に初めてSIMカードを割り当てる感じなのかな??SIMカードの数よりも契約者が増えることもあり、取り合いになる可能性が常にあるということ??

2月24日の案内では「再起動していただくことで、不具合が発生していないSIMに切り替わり、通常の状態で利用できる」とある。ハズレSIMが混在しているのでアタリSIMになるまで再起動とか、うーむ。

回線の単位をSIMカードと呼んでいるのかもしれませんが、ますます不安に…。

これまでのネットワークの障害とはちょっと変わった言い訳…いや、報告でした。

それでも、どんなときもWiFiサイトのトップページは?

どんなときもWiFiのお客様サポートページはサブドメイン化しており、別のサイトになっています。それで、こんな大惨事にもかかわらず、対岸の火事ではないはずだが、どんなときもWiFi本体サイトはいつもと変わらない平常な装いで新規受付は淡々と続けていましたが、3月20日未明にようやく障害のお知らせが画面最上部に1行出すようになった。それでも3月21日時点では新規受付はまだ続けている。

どんなときもWiFiサイトトップに1行のお知らせ
どんなときもWiFiサイトトップに1行のお知らせ

SIMカード調達が本当に原因なら、新規受付も停止したほうが真摯な姿勢が伝わっていいと思うのですが、なんとも疑問だらけで不信感が…。私だけではないでしょう。

10G制限??

改めてお知らせを見てみました。3月5日に「1日10GB制限に関する誤情報の訂正について」なんて題するお知らせがあって、これはメールでは連絡来なかったので知らなかった。

本日は、「1日10GB以上利用した場合の制限有無」について、一部誤情報がSNS等で拡散されており弊社に対するお問合せが増加しておりますので正しい情報を公式としてお知らせさせていただきます。

まず、SNS上で拡散されているような”1日10GB以上利用した場合384Kbpsに制限する”といった制限は、サービス開始当初から現在も含め、設けておりませんのでご安心ください。

まあこれだけ障害があったので特例として通信制限するのはむしろ必要な判断だと思う。というか逆にこれが問題になったということで1日10G使うユーザーもいるんだなと思いました。私はそこまでは使わない。

2月24日の報告では「発生している事例については、比較的、大容量の通信をご利用をいただいているご利用者様に多く見受けられます。」とあり、大容量の通信を原因としているみたい。自分はたいして使っていなかったのでちょっと不快な感じもした。

まあそれはいいとして。

無制限を売りにしたサービスなので1日10G以上使うことは問題ないわけだけど、ネットワークは有限の設備だから無制限はそもそもあり得ないので、ヘビーユーザーと常に共用している状態では今後もこのような障害はあり得るのかな?とさえ感じてしまった。

どんなときもWiFiは無制限と言うがそれが逆に不安要素となる
どんなときもWiFiは無制限と言うがそれが逆に不安要素となる

私みたいなライトではないけどヘビーでもないミドルユーザーにとっては少しは制限があったほうが実は安心できるのではないか、そもそも無制限をサービスにしている限り、今後も安定して使えるのか不安に思いました。WiMAXの3日で10G制限は意外に実用的だったのかもしれないと、過去を懐かしく思った。

さらに3月5日ではこんなことも書いている。

また現在も通信不具合が復旧していないのではないか?というお声もいただいておりますが、現在は復旧しておりますので万が一現在もご利用頂けない状況の場合は別の原因が考えられます。

見切り発車的な対応で結局復旧しておらず混乱が見られる。

さいごに

そんなわけで、一言でまとめるとこんな印象です。

“クラウドSIM 障害あっても 雲の上”

どのキャリアに問題があったのか説明がない、契約ユーザーに対してSIMカードが不足しているとの説明、なんとも釈然としないことが多い…。

まさに雲をつかむようなSIMだった…妙に納得して次に進むしかない。

ということで、この記事を書き終わってもどんなときもWiFiが繋がらない。それでやむを得ず他社を考えているところです。WiMAXに戻ろうかと。WiMAXはこれほど致命的な障害はなかった。

と思ったら…。

その後、さらに仰天の休止申請の案内が…。

3月21日に「回線休止申請のご案内」の連絡が来ました。

ご利用者様に対し十分なサービスの提供が行われない可能性が高く、
これ以上ご迷惑をおかけしない為にもご希望のお客様に対して「回線休止」の措置をとることを決定いたしました。

現在の復旧見込みは4月上旬頃となっている為、本申請では3月末までの一時休止受付といたします。
復旧は前後する可能性が御座いますので復旧目途が立ちましたら、「再開に関するお知らせ」を行いこちらから提示した再開日に合わせて再開の処理をさせて頂きます。(再開時は申請不要)

個人的には今回の度重なる3月の大障害の補償として、少なくとも無料で解約(違約金免除)できるようになると思っていました。2月の障害では無料で解約するか、次月分を無料にするかを選択でき、当時はまだ使い続けるつもりでいたので私は次月分を無料に選んでいた。2月の障害よりも3月の障害のほうがひどかったので当然同等の選択肢が与えられると思っていた。

しかし今回は休止申請の案内でした。休止…誰得???最初、こんな案内をなぜ出してきたのかよく理解できなかった。でもこれがユーザーを迷惑かけないためだとどんなときもWiFiは考えている。つまりここで、どんなときもWiFiはそもそもサブ回線的な利用を前提にしていることが伝わってくる。だから「使えないなら休止すればいいよね」という発想になる。サブ回線という認識だから障害も長引く。

しかしユーザーの多くはメイン回線で使っている。そのズレがずっと続いているように思います。

それにしても休止すると「使えない」「解約できない」の二重ロックで苦しめられることになる…。WiMAXも契約できない…ほんと困った。

その後、どうなったのでしょうか?続きはこちらに書いています。

それではまたっ!

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