こんにちはっ!
モバイルプリンターCanon TR153を購入しました!
これまで使っていたのはEPSON PX-404A。デザインもシンプルだし、コピーもスキャンもできて機能的にはよかったんだけど、互換インクを使ってから調子が悪くなってきた。考えてみれば2011年に発売されたモデルだからもう10年近く経過していることになる。そろろろ買い替え時かな…。
それに最近はコンパクトなプリンターも登場していると聞いていてので、ここはひとつ新調しようと思って選んだのがCanon TR153です。
選んだ理由は、やはりコンパクトであるということ。重さ2.1kg。ちなみにこれまで使っていたEPSON PX-404Aは4.1kgなので約半分!ということになり超減量です。
EPSONではもっと軽量コンパクトなPX-S06があるんだけどコメントを見るとインクの減りが早いという指摘があったり、メンテナンスボックスという部品の交換が必要だったりなのでやめました。インク代みたいなランニングコストはやはり気にしたい。ホワイトもあったので魅力だったのですが…。
外箱など開けたところ
外箱はこんな感じです。いかにもビジネス向けを意識した設計で、商談やプレゼンなどを行って、その場で印刷することを想定しているみたい。準備してきた資料を渡すのではなく、お客さんをヒアリングした上で意向に沿った資料をその場で印刷してホットな情報を渡す、という流れはお客さんも嬉しいかも。いろいろアイデアが膨らみそうだけど私はあくまでも自宅での個人利用で、いざとなれば持ち運べるという機動力はあっても困らないし、なんと言ってもコンパクトだとデスク周りがスッキリするのがいいなと思っただけです。
箱の中身はこれだけ入っています。本体、ACアダプター、電源コード、USBケーブル、マニュアル、セットアップ用CD-ROM、プリンターヘッド、インクになります。USBケーブルはWifi接続する場合は使いません。プリンターヘッドが部品になっていてこちらで設置する必要があるタイプは初めてです。
本体をじっくり見てみる!
では本体を見てみましょう。
一見こんなもんかなという感じですけど。
よくみると角が落とされているので、カバンに入れやすいように工夫されています。丸みを帯びていて持っても優しい感じだし、シボ加工がされているので傷がついても目立たないデザイン。特に両サイドの角は粗めの加工がなされている。明らかに外に持ち出しカバンから何度も出し入れすることを想定したデザインでグッド。
右側面にはセキュリティースロット、ACアダプター接続端子、USB接続端子。USB端子は最新のTypeCです。セキュリティースロットは盗難防止用で別売りのロックケーブルをつける穴となっています。
背面は別売りのバッテリーを接続できるようになっています。
左側は何もありません。
前面部分で上側と下側にフタが開くようになっています。これがツメのようになっているのではなく、マグネットでくっつくだけなので開ける操作が静かでスマート。プリンターを開ける操作をお客さんも見ることを想定しているんだろうなと思う。このあたりもよく考えられた設計。
大きさは?
さすがに思っていた以上にコンパクトですね。厚みは66mmでそこそこありますが、横幅が322mmで奥行きが185mmしかありませんのでノートパソコン並みです。
これまで私が使っていたEPSON PX-404A(右)と比べると段違いでこれまで苦労していたのはなんだったの??と呆然としました。
サイズ感がちょっと違うという程度ではなく、比較対象ではない。上に乗せてみると親亀の上の子亀状態。
実際に開けてみる!
前面のフタを上下に開けるとこのようにガバーッと広がります。
給紙する後トレイは引っ張ればもっと伸びます。こんな感じで。
そして電源コードを接続して電源を投入。電源はL字になっているのでスペースの無駄がない。そしてこの電源コードの接続部分が太くてしっかりしている。ここは客先で使う場合は何度も抜き差しする部分だからちゃんと考えられている。
電源をつけるとディスプレイに説明が表示される。表示がキレイだと思ったら有機ELなんだ。そこまで調べずに買ったんだけど、すごい。1.44インチらしいけど、私が使っているスマートウォッチAMAZFIT BIP Sのディスプレイが1.28インチなのでそれよりも大きい。
初期設定
それで初期設定時は画面の表示通りプリントヘッドとインクタンクをセットするのですが、こんな感じでまずはプリントヘッドをセットします。
ただプリントヘッドはセットの仕方が正しいのかよくわからない感じなんですよね。もう少し剛性感がある中でカチッとはめ込むことができれば間違いないことを確信できるんだけどそういう感触がないんです。この部分は悩むと思います。できれば最初からセットしておいてほしかった。そしてこの部分が後で問題になった…。
そしてインクのセット。これは特に悩むことはありませんでした。正常にセットした場合、インク自体に赤ランプがつくようになっています。
で、一つ問題発生…。
最初に「印刷品質を向上させる調整を開始しますか?」と尋ねてくるので「はい」を選ぶと、給紙した後に「プリントヘッドの位置の自動調整に失敗しました(エラー2500)」というエラーが出てしまいます。
サポートの対処方法をやっても変化なし。強力クリーニングを実行しても変化なし。返品しようかと考えたのですが、上に書いたプリントヘッドのセットが間違っているのではないかと思って、もう一度インクを外してプリントヘッドを外し、もう一度セットしなおしたら、プリントヘッドの自動調整も成功しました。
同じ現象に遭遇すれば一度試してみてください。
他に良いと思ったところ
ブラックインクの使用量を節約する「ブラックインク節約モード」という機能があります。私は自分用に印刷することがメインなのでこのモードはとても助かります。
インク代って高いけど、安い互換インクだとこれまでの経験ではプリンターの調子が悪くなって一部の色が出なくなったりトラブルが増えるので、できれば純正を使いたい。このような節約機能はメーカーにとってはインクを消費しなくなるので積極的に開発したくない機能だったと思うのですが、あえてこの機能を用意してきたCanonを見直しました。これからはこの機能があるプリンターを購入しようと思いました。
さらに、ブラックインクが切れてもカラーインクだけでブラック色を合成してモノクロ文書を作成できるそうです。私みたいにモノクロ印刷メインで使う人にとってカラーインクって使ってないのに減っては交換というのは納得いかなかったので、これはいいですね。
あと、インクも新しいシリーズではなく、これまでの従来のBCI-19を使っているのもポイント。つまりこのインクの流通量が多いので純正インクでも外箱破損のような訳ありB級品を探せば安く買えるんですよね。
ということでプリンターはインク代が一番気になるところですが、このプリンターはいろいろ解決策が用意されているのがとても良いと思いました。
欠点は??
上のプリントヘッドの設置がちょっと分かりにくいという点。まあこれは最初だけなのでセットさえしてしまえば問題ないですね。
あと用紙が出てくるところはよくある延長できる板みたいなものはありません。それで外箱に描かれているシーンのようにテーブルの上に紙が出てくることを想定した設計になっています。それで奥行が185mmしかありませんが、だからといって185mmぐらいの棚に置くと、印刷した用紙が落ちてしまいます。まあコンパクト優先なので私はこれでもいいかなと思っています。
それから重さ2.1kgはモバイルと言えるかどうか微妙なところだと思います。もちろん持ち運びできる重さではありますが、2kg超えると積極的に持ち運びたいとは思わない重さです。1.5kg以下ぐらいになれば堂々とモバイルと言えると思います。ただ私はそもそも持ち運ぶ機会はまずないので私としては特に不満ではありません。
そしてこれまでのプリンターのようにコピーやスキャンはできませんが、これらはスマホで写真撮って済むようになったので特に不要で、それらを取り除いて軽量になったのでむしろ良かった。
そんな感じで欠点はほとんどありませんでした。
まとめ
私はただコンパクトなプリンターを選んだのですが、細かいところに気が利いた大当たりなプリンターでした。このプリンターに替えてデスク周りがスッキリしました。インクの長年の気になる不満もできるだけ解消しようとする機能もお見事。
Canonってただの大企業がつまらない製品を作っているのかと思っていたのですが、今回のプリンターはユーザーのことをよく考えられていてちょっと見直しました。
もっと軽いのがよければEPSONのPX-S06シリーズ。
それではまたっ!