こんにちはっ!
買った…。Xiaomi Redmi Note 10 Pro。もちろん買ったのは日本正規代理店品です。amazonで買いました。
少し前から私としてはコスパスマホはXiaomi一択という印象を持っています。
OPPOはColor OSにクセがあるのとデザインやカラーリングの自己主張が強めなので安ければいいけどそんなに積極的に選ぶスマホではない。
AQUOS sense4はディスプレイなどハード面は相当良いけど、ソフトウェアが全体的に弱く、とにかくドタバタする。ハードとソフトの調和が最大限生かされるカメラが結果として弱い。日本の大企業にありがちなソフトウェアはグループ会社に作らせればいいという安易な発想が残っているからなのか…。
AQUOS sense4についてはこちらのレビューをご覧ください。
そんな中でXiaomiのスマホは若干広告が出るんだけどウザいほどではないしその分安くなっているし、ハードとソフトウェアの連携も良い。これといって欠点がない、というか質が高い。直感的な話をさせてもらうと「このスマホ。好きな人が作ってるよね」という感じ。Google Pixel 4aもそんな雰囲気だった。結局製品を使うのは人間だから情熱が伝わるものが売れる。でもいろんな理由があって多くの企業がその領域に達するプロダクトを作ることは難しい。
で、今回はRedmiだ。Xiaomiの廉価版スマホとしてカテゴライズされているサブブランドRedmi。
Note 10 Proって名称がついているんだけどProって普通最上位のプロフェッショナルな製品につけるものだけど廉価ブランドなのにPro??という良くわからないモデル。それはともかく名称を考えなければ税込み34,800円というボリュームゾーンちょい上ぐらいの価格で興味があったので買ってみた。
外箱側面
先ほどの通り日本正規代理店品です。それにしても6GB RAMにストレージ128Gか…。この価格でこれはすごいな。もうこれで十分すぎる。そしてACアダプタは11V×3A=最大33W出力での急速充電が可能なのも良い。カラーはグレイシャーブルーを選びました。以前のモデルRedmi Note 9Sのグレイシャーホワイトがなかなか良かったので、Xiaomiのグレイシャー系は外さないかなと思って。
付属品
付属品はまず充電器とUSBケーブル。
あと、「保証に関するお知らせ」と「ユーザーガイド」とスマホを保護するソフトケースです。
ユーザーガイドはたいしたことは書いてないけど、最後にこのスマホがゴリラガラス5が採用されていると明記されています。CPUはSnapdragonだしガラスはゴリラガラス。廉価ブランドなのに最高ブランドを惜しみなく使用しているところは嬉しい。
付属ケース
付属するソフトケースは透明なクリアパターンではなく粗めのドットパターン加工がなされた半透明タイプです。
スマホケースって完全に透明というのは実現できないので、これぐらい半透明のほうがむしろ良いぐらいです。それでも少しつまらないのでよかったらケース選びに次の記事を参考にしてみてくださいね。
本体
本体を見ていきましょう。最初はこんな感じで包まれています。スマホって何が特徴なのかよくわからなくなってきますので、このように特徴がシンプルに明記されているのはいいですね。改めてこのスマホの特長は4つあることがわかります。1憶画素のクアッドカメラであること、リフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレイであること、Snapdragon 732G搭載であること、33W急速充電が可能であること。です。隙のないスマホですね。
で包みを剥がして本体を見てみた。ほほう…。第一印象としては爽やか。空(そら)色といった感じ。
少し力が抜けた感じでいいですね。以前のRedmi Note 9Sのカラー名称はグレイシャーホワイトだから文字通りホワイトだったのですが、今回のRedmi Note 10 Proのカラー名称はグレイシャーブルーです。なのでホワイトではなく、確実にブルーなのですが、かなり淡い水色で日本人好みな色だと思います。これは新しい感じで新鮮。
ちなみにRedmi Note 9Sと比較してみました。左がRedmi Note 10 Proで右がRedmi Note 9S。初めてRedmi Note 9Sを見たとき高級感を感じたほどでしたがRedmi Note 10 Proを前にするとかなり古臭い感じ。今回のデザインはお洒落でありつつ緻密な雰囲気も伴って良い。
下側にUSBタイプCとスピーカーの穴とマイク。
本体上側にはイヤフォンジャックとスピーカーと受話部分とIRブラスターかな??カメラの出っ張りは結構あるけど気にならないように工夫されたデザインですね。
スマホデザイナーの腕の見せ所となるカメラ周辺処理。iPhone 11以降の処理からインスパイアされたのだと思いますがガラスかアクリルの透明な台座で覆うことでカメラ自体の黒い部分の厚みを感じさせないデザインです。こうすることでカメラレンズの数が多くても野暮ったくなりません。まあそれにしてもこの透明な台座部分に小さい文字でULTRAだとかPREMIUMだとか書きたい放題ですね。一応いかにもProらしい雰囲気は出そうとかんばっている。個人的には素直にカッコイイと思う。でも同時に本当はPREMIUMというほどではないでしょ?という気持ちが収まりつかない。
側面は音量ボタンと電源です。形状もスリムでスタイリッシュ。電源ボタンは指紋認証が出来るので便利。
そしてこのボタン周辺だけ背面から見るとフレーム部分が少し厚みがある。これがワンアクセントとなりお洒落。
逆側の側面はSIMトレーがあり、デュアル NanoSIM スロットとmicroSDカード同時搭載可能な3スロット。
全体的にデザインは新しい要素が取り入れられた新世代のスマホという感じでこれから買うスマホとして相応しいと思います。
一点気になるのはフレームがブルーメタリックなんですよね。ここは普通のシルバーで良かったと思います。ちょっと重苦しい感じがしました。でもシルバーだとこれまでよくある処理になるので、新しさはあります。良く言えばわざわざボディ同色に仕上げて手が込んでいるということになりますし長く使えば意外に気に入るかもしれません。でも本体カラーを選ぶ際、フレームのカラーも考慮したほうがいいです。握る部分なのでけっこう気になることを意識しておいてください。
手で持ってみる
持ってみると背面はプラスチックっぽい感じなのですが公式サイトではガラスと説明しているのでガラスなんでしょうけど、疑わしいぐらいガラスっぽくないです。サラッとした触り心地で気持ちいいですし薄いので持った感じもカラーと同じで爽やかです。期待を裏切りません。
ディスプレイも大きくて広々。
ディスプレイの下側もかなりディスプレイで覆われていることがわかります。
パンチホール穴の直径も小さいです。でもわざわざ中央に置くと目立ちますよね。
Pixel 4aみたいな左端に配置してついでに犬の鼻にしてしまうという芸当が欲しかった。Pixel 4aのパンチホールの直径は大き目ですけど断然Pixel 4aのほうがデザインの処理としては上。
リフレッシュレート120Hz
まず私はこの点を期待しました。でも使ってみると「あれ?他のスマホと何も変わらないけど…?」と思いました。
設定を見るとなんと初期設定では遅いほうの60Hzになっている…。デフォルトがいわばメーカー側の推奨する設定が表れるものなので実は60Hzを推奨していることがわかる。
120Hzをアピールするんだったらデフォルト120Hzにするべきかなと思います。設定わからない人もいるから、デフォルトの60Hzなのに「さすが120Hzでスムーズ!」なんて言うお人好しもいるかも…。まあでも本人が喜んでいるならそれでいい。バッテリーも消費しないし。
iPadのリフレッシュレート120Hzはアダプティブなので常に最適なリフレッシュレートにしてくれるんだけど、Redmi Note 10 Proは設定での手動切り替え。ただ、手動なので切り替えて違いを比べることができるというメリットがあるから個人的にはわかりやすいから別に悪くないと思う。実際に見比べると確かに違いはあって、120HzにするとiPhoneに一歩近づいたという感じでヌルっとした感じが全体的に出てきます。
iPhone 12のリフレッシュレートは60HzですがiPhoneのほうが全体的にはまだまだ上だと感じました。つまり単にリフレッシュレート120Hzという数値だけで評価することはできません。それでも少なくともこのRedmi Note 10 Proの60Hzモードよりも120Hzにすると確実に上質感が出ているので一つの特長として認められる。
カメラ
さて1憶画素ですが、もともとこの点は全く期待していませんでした。私は1憶画素でなくても買っていたと思います。もちろん1憶画素だから高画素とは言えますが、だからといって高画質とは限りません。まずこの表現に注意すること。
このあたりはSONYのXperiaの設計が賢い。Xperiaはフラッグシップモデルでも画素数は追い求めず画素数については複数のレンズで同じ画素数に統一することに重きを置き、むしろレンズやセンサーの質に拘っている。
さてRedmi Note 10 Proに話を戻すけど、まず撮影時に1憶画素モードをどのようにするのか迷った。どうやら標準撮影モードにはなく、Proモードに変更してから「108」というアイコンをタップして1憶画素になる。つまりここでも1憶画素というのは一般的に使用するようには勧めていないことがわかる。これじゃあ、おそらく実用的ではないということだろう。ファイルサイズは11M程度で保存もサクッと出来上がる。同じ1憶画素の5眼カメラXiaomi Mi Note 10は1憶画素モードにすると保存時けっこう時間かかったのだけど保存時間だけは進歩したように思う。
そして実際1憶画素で撮影してみたけど標準モードとの画質の違いは感じられなかった…何かあるのかもしれないけど私みたいな素人だとわからないのかもしれない。だとすればもう少し1憶画素のメリットを素人にも分かりやすく説明して欲しい。それが伝わらない今の状態だと、ただ営業的な側面で1憶という数字のインパクトを優先したように感じた。
ではカメラ機能はダメなのかというとそうではない。
AQUOS sense4も望遠カメラが搭載されているからこのRedmi Note 10 Proと似ているけどカメラ起動中のピンチイン・アウトの動作が相当ぎこちなくてぶん投げたくなるぐらいだった。でもこのRedmi Note 10 Proはピンチイン・アウトでカクカクするけど、なんとか使えるレベル。
なのでこの価格帯でマクロ・超広角・標準・望遠(光学2倍)が一通り使えるのはかなり重宝するので、このあたりが良い。
以下は、簡単に撮影してみましたので比較するとスマホの特長がわかります。
iPhone 12も持っていたのですが間違ってiPhone 11を使ってしまいました。つまり型遅れのiPhone 11でさえやはりiPhone 11が一番キレイに撮影でていますね。花びらの内側の描写に注目してください。iPhone 11は微妙なグラデーションをしっかり描いています。それに対してRedmi Note 10 Proは少しあっさりしています。sense 4は花びらが白すぎることや花壇のレンガの色や土の色が赤すぎます。しかしそれは私が現地にいて撮影したからわかること。sense4はAIが効きすぎて現実離れしている。レンガは赤いもの、土は茶色いものという固定観念で描こうとしている。他人が見ればsense4の写真も違和感はないと思う。このあたりは写真って奥が深いと思う。
総合評価
さてRedmi Note 10 Pro。
デザインはかなり良い。手に持った感触も薄くて手触りが良い。カメラ周辺デザインもこだわりがあり持っていて恥ずかしくないスマホに仕上がっている。価格以上の満足感はあると思う。グレイシャーブルーもお勧めしたいカラーだ。
カメラについて。1憶画素は期待するな。カメラは画素数で画質が決まるわけではない。営業トークだと思った方がいいい。スマホの画質はほぼ価格で決まる。34,800円だから格安スマホではないけど高価でもない。だから画質も極端にチープではないけど特別綺麗というわけでもなく、sense4みたいにAIがやり過ぎるわけでもなく、中庸といった感じ。ただ光学2倍の望遠、超至近距離でのマクロ撮影、広角、標準という一通りの撮影ができるのでいろんなシチュエーションをカバーできるので楽しめる。かつ、操作性も極端に悪くないのでこの価格としては納得できるカメラ性能。この価格だったらこのスマホがベスト。
リフレッシュレート120Hzも体感的にわかるので上質感に貢献している。
sense 4と比べるとおサイフ機能がないけど、おサイフや防水といった生活じみたスマホより、Redmi Note 10 Proみたいなお洒落なスマホを持った方がよほど生活が豊かになると思います。
総合的に見てRedmi Note 10 Proは上質感を備えたコスパスマホという売れ筋路線のど真ん中にあるスマホ。2021年春のコスパスマホとして個人的にもお勧めしたい。
それではまたっ!