こんにちはっ!!
いよいよ登場しました。OPPOフラッグシップスマホFind X。
OPPOはアジアでスマホ出荷台数No.1のメーカー。2018年1月下旬に日本に参入しました。
そして同年2月9日にカメラに強い“カメラフォン”としてR11sを発売。しかし日本にとっては無名のメーカー。突然のミドルレンジ投入で価格は税込で6万円以上という強気な設定。さらにHUAWEIのP20シリーズの写真が美しすぎるという旋風が起こり、脇に追いやられました。
OPPO大丈夫か??と思っていましたが、次に2018年8月31日に発売されたOPPO R15 Neoで今度はエントリーモデルをターゲットに。
これが全体的にバランスのとれたコスパのいいスマホで、大画面でバッテリー長持ちでZenfone Maxよりも処理速度がよい。P20 liteの人気の陰に隠れながらも、スマッシュヒット。多くの人にOPPOのスマホが手に渡ったのです。
R15 Neoについてはよかったらこちらの記事をご覧ください。
そして三番手のR15 Pro。こちらもR11sと同様、価格的には高くて優等生的なスマホでイマイチぱっとしません。でもSIMフリーとしては貴重なおサイフケータイ対応で日本というローカライズにも力を入れる姿勢を見せました。
このように2018年に参入して1年以内で手を変え品を変え、3機種を投入してヒットしたスマホが1機種。販路はまだ十分ではありませんし、この厳しい日本のスマホ市場において十分健闘してきたと言えるのではないでしょうか。
そこへさらに大胆なスマホを投入します。それが。
Find X
Find Xは海外では2018年6月19日に発表されましたが、日本での発表はちょうどその4カ月後の2018年10月19日に行われました。
それは偶然なのか意図的なのかiPhone XRの予約開始日で、XR予約に待ったをかけた格好となります。
発売は11月上旬以降で、価格は税抜11万1880円。税込みで12万円以上!詳しい方なら気づきます。あのiPhone XSが税抜き11万2800円なのでごくごく若干安く設定されています。
この価格設定はXSより安いというよりも、OPPOとしては“iPhone XSと同じ価値がある”と言わんばかりのかなり強気な姿勢が感じられます。
なぜここまで強気になれるのでしょうか?このスマホのいいところは。
画面占有率93.8%!
この画面占有率はものすごいです。
スマホの画面占有率が90%以上を超えるのはなかなか難しいです。ライバルHUAWEIの2018年10月16日にロンドンで発表したMate 20 でさえ88.07%。
そのまま画面を持ち歩く感じです。
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この真のフルビューディスプレイを実現するために、インカメラを内部に隠し必要なときだけメカニカルにポップアップするように設計。シュイーンとモーターで自動で上がります。
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でも…。
ただそれだけだったりして…。
もちろんフラッグシップにふさわしいスペックを持ちます。有機ELディスプレイにSnapdragon845のメモリ8G。
でも、このスマホは安いわけではありません。12万円以上の予算があれば、特殊なスマホを除けば選び放題です。
数多くあるスマホの中でFind Xが唯一秀でている点と言えば、最高のフルビューディスプレイとスライドカメラのギミックなところ。
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その構造はデメリットにもなり得ます。
例えば指紋認証も無いため、認証するたびにカメラがスライドします。スマホを使うたびにカメラがスライドするんです。ギミック好きならそれがいいとなります。
壊れそう?それは30万回以上の耐久テストをクリアしているのでスライド機構の品質としてはほぼ大丈夫なのでしょう。
人によってはそれよりも気になるのは音だったりします。
スライドはモーターが動作しますので静かなモーターとは言え、若干音がします。静かな病院、図書館、職場などでスマホを使う機会が多いならどうでしょう。モーター音が気にならない環境での利用が多いでしょうか。そのあたりも考える必要がありそうな初めてのスマホです。
そんなときは認証をOFFにすればいいと思うかもしれませんが、それだとFind Xの価値も半減しますし悩むところです。
実際に購入する際はモーター音を確認することをお勧めします。
タイミングを逃した…?
フラッグシップスマホらしくチップがSnapdragon845とは言え、10nmプロセスです。2018年10月ではHUAWEIとAppleは既に7nmプロセスのチップを搭載し次世代に進み、劇的に処理速度が向上しています。
グローバルではこのFind Xは6月に発表していましたが、日本はこうした次世代チップが搭載されたスマホ発表の中でしたので、フラッグシップという先進的なイメージは弱くなりました。リリースが少し遅かったという感じは否めません。それにしてもスマホが進化するスピードは恐ろしいものです。
売れなくても価値はある。
それでも究極のベゼルレスデザインや自動でスライドする様子は一目見て“おっ”と言える要素で凄さを説明する必要がないのは素晴らしいと思います。赤ちゃんもビックリ。確かにインパクトは大きいです。
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OPPOはブランディングのためにも、イメージリーダーとしてFind Xを日本でも発売したようです。
Find Xは日本メーカーだと実用的ではないということで企画時点で却下されるようなスマホだと思います。
このFind Xによって、OPPOは新しいメカニカルな要素のあるスマホでも実用レベルの品質をクリアして商品化までこぎつけることができるという実力と体力と柔軟性があり、若くてかなり攻めたメーカーだということはよく伝わってきました。
次はどんな面白いことやってくれるかな?という感じで注目度は上がりました。それだけでも役割としては十分に達成できたと言えるでしょう。
それではまたっ。