こんにちはっ!
いや~。ほんと、ガッカリです。
久々に気に入ったスマホだったんです。このZenfone Max Pro M2。
ASUSがスマホ事業を縮小?撤退?みたいなトーンダウンが感じられた中での快挙で息を吹き返し、一時は価格comのスマホ人気ランキングで堂々一位にもなりました。
開封時のウハウハぶりはこちらに書いています。
当面はこのスマホで行こう!って思ったほど。
そんな矢先にASUSから2019年4月2日にこんな発表が飛び込んできました。
このたび、2019年3月15日(金)より販売させていただいておりますZenFone Max Pro (M2) (ZB631KL)について、下記のとおり、特定の周波数帯を使用できないという不具合があることが判明いたしました。
お客様には大変なご迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。
本件につきましては、下記のとおり対応させていただきますので、お手数ですが、下記に従い窓口までご連絡をいただきますようお願い申し上げます。ZenFone Max Pro (M2) (ZB631KL)が特定の周波数帯を使用できない不具合についてのお知らせと対応について (ASUS公式サイトより)
えええぇぇぇ??
なんでも日本向けのパーツを付け間違えて出荷したとか…。巷ではかなり怒ってるみたい。
まあでもASUSだからなぁ(笑)、というのが正直なところでした。
私は自腹で購入していますのでASUSの肩を持つ必要はないのですが、ASUSの意図的な不正というわけではないようですので、今後もしっかりしてね、という感じです。
それにしてもスマホって、電話やLINEなどのコミュニケーションツールとして使っているので、他の家電と違って「じゃ明日交換で」とかできるものでもない。その間、スマホ使えなくなるわけで。どうしようかな~っと思って時間が経過。
その後、思ったよりも修正版の手配が早く2019年4月27日より再開らしい。
それでこの不祥事はASUSにとっては終わったこととして早く消し去りたいと思うでしょうけど、ようやく返品するか交換するか考えられるようになったので今さらですが記事にします。
とくにかく冷や水を浴びせられた感じで、とても気に入ったスマホを1カ月ほど使ってから冷静に返品か交換か判決を下さなければならないという初めての経験。
いいところ。その1。デザイン。
手に触れる度にカッコいいよね~。って今でも思います。コズミックチタニウムですけど、大人っぽくて上品で高級感がある。HUAWEIやiPhoneにも他のスマホにもない雰囲気。デュアルカメラ周辺のデザインの処理も最高!
フレームのカッパー色もセンスがいいです。センスがいいなんて自分基準に過ぎませんが、それでいいんです。このカラーリングにグッと来たら買ってもいいと思いますよ。
工業製品は飽和状態に近づくと、デザインやカラーリングで積極的に選ばれるようになります。その時代に入ったという感じがします。
左は人気のHUAWEI nova lite 3です。右がZenfone Max Pro M2。nova lite 3も悪くはないですが、やはりZenfone Max Pro M2はワンランク上の雰囲気。実際価格的には1.5倍以上違うんですけど、払うだけの価値があると思わせたのはスゴイと思う。
いいところ。その2。バッテリー5,000mAhだけどそんなに重くない。
Maxシリーズなのでバッテリー大盛りで5,000mAh。他のスマホにはありません。カタログ公表値ではウェブブラウジングが23時間(WIFI接続)。
ごく簡単にですが実際に計測してみました。WiFi接続環境、ディスプレイ輝度50%の設定でYouTubeの動画を1時間再生してバッテリー残量は95%でした。つまり単純計算で20時間再生可能。
通常の生活で丸一日バッテリーを気にせず使えるのは心強いですし、震災時やアウトドアでも安心。
その割にはこのZenfone Max Pro M2はズッシリ感はなく薄くて軽いです。なのに先ほどの通り高級感もある。この路線は他にないユニークな存在。
イマイチなところ。その1。ピュアアンドロイドって言うけど…。
HUAWEIと違って設定できる項目が少ないので自由度は低いです。例えばノッチを隠すという設定もできません。外部のアプリを入れればできますけど常駐させるような外部アプリはできるだけ入れたくない。
まあでもそのあたりは買う前からある程度想像できたことなのでヨシとしましょう。
ここからです。素早いアップデートの恩恵を受けられるのかと思っていたのですが、2019年4月時点ではAndroid 8.1のセキュリティパッチレベルは2019年2月1日。交換したらもっと変わるのかな??
それに対してnova lite 3はAndroid 9のセキュリティパッチレベルが2019年3月1日。HUAWEIのほうが早い。
android 8と9の違いで大きいのは個人的にはジェスチャー機能があるかどうかかなと思います。nova lite 3ではジェスチャー機能を有効にすれば下の◁□〇ボタンを非表示にすることができるのでかなり画面はスッキリします。ホーム画面に戻る時にはiPhone Xみたいに下からスイッとスワイプアップすれば戻れてかなりスマート。
こんな感じで左のnova lite 3のほうが明らかに画面広々です。
このジェスチャー機能は一度使うとかなり便利なので戻りたくない。それでこれだけでZenfone Max Pro M2よりもnova lite 3かなと思ってしまいます。早くAndroid 9になればいいのですが。
イマイチなところ。その2。ノッチの形状。
これからnova lite 3もそうですしHUAWEIが出すP30シリーズもすべて水滴型ノッチというフロントカメラ部分の切り込みは最小限で目立たないですが、Zenfone Max Pro M2は結構目立つ。しかも先ほどの通りノッチを隠すモードもないんです。
イマイチなところ。その3。Antutuスコア13万近くなんだけど…。
左がnova lite 3で右がZenfone Max Pro M2。nova lite 3でも13万近くなることもあるようですが、最近計測してみるとこんな感じで11万近くでした。
まあそれはいいとして、Zenfone Max Pro M2はSnapdragonだし明らかにnova lite 3より良いと思っていたんですが、ウェブブラウザとかホーム画面の左から右にスワイプさせて表示されるDiscover機能の一覧のスクロールは明らかにnova lite 3のほうがなめらかでスムーズなんですよね。
このあたりも上にあるピュアアンドロイドの弊害でほったらかしという感じです。HUAWEIはAndroidの上にEMUIという独自のUIでしっかりチューニングしています。
イマイチなところ。その4。カメラのポートレートモード。
HUAWEIのカメラと違ってボケ調節が後からできないんですよね。
ボケ写真ってあまり使わないんですけど、屋外だと太陽光の下でのディスプレイって見にくいので、少なくともシャッターを押すその場でボケ具合を決めることは難しいと思います。シャッターチャンスにそんな余裕はない。
Zenfone Maxシリーズってロングバッテリーを特徴としていてカメラについてどうこう要求するのも酷かもしれませんが、HUAWEIはnova liteシリーズでさえボケ調節は後からできます。
このあたりもHUAWEIはよく考えられているなと思います。
ちなみにカメラの画質については実際に撮影した写真をこちらの記事で掲載していますのでご覧ください。
イマイチなところ。番外編。カメラの異音は?
これは前モデルZenfone Max Pro M1でカメラアプリを閉じるとかすかにチャッという音がしたのです。
詳しくはこちらご覧ください。
この現象、M2では当然直っているんだろうな~って思って確かめてみると、たまに同じ音がしてます。M1は毎回でしたが、M2だとたまに音がしています。改善されたとは言え、完全になくなったわけではありません。
かすかな音なのでそんなに気にするほどではないですけど、なんで今度は鳴ったり鳴らなかったりするのかな??ここはビシッと直して欲しかったところ。
ということで交換か返品か??
私は返品です。
デザインやバッテリー5,000mAhは今だにHUAWEIには無い魅力ですが、毎日使う道具としてはnova lite 3のほうがきめ細かいところで満足できそうだと思いました。
出張が多い仕事だったらZenfone Max Pro M2にしていたかもしれません。悩みに悩んで返品という決定ですので魅力がないわけではない。
一度返品して買いたくなればもう一度買えばいいとも思っています。でも再び買う可能性は低いかな??Zenfone 6やMax Pro M3に期待といったところでしょうか。これらのスマホが引き続き大人路線で攻めてくればHUAWEIから乗り換えるかもしれません。
ということでASUSは企画は良いので全体的に細かいクオリティーを上げて欲しいところです。
こちらに書きましたが6月になればトリプルカメラなのにコスパスマホのP30 liteだって発売されるでしょう。
それにしてもせっかくいいスマホだったのに…気に入っていたのに返品しなければならなくなるとは考えてもいなかったよ…。さようならZenfone Max Pro M2…。でも、また会いたくなるかもしれない。
これは技適取得をうっかり忘れたUPQ A01に次ぐ珍事件となりそうです。
それではまたっ!