XiaomiはHUAWEIの代わりになるか?実際にMi Note 10を使って比較して思ったこと。

XiaomiとHUAWEI
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こんにちはっ!

今注目のSIMフリースマホと言えばXiaomiだと思う。

実際売れているのはHUAWEI P30 liteだけどHUAWEIはもうラストミニッツな存在だ。

2020年5月29日に発売されたnova lite 3+は実にHUAWEIらしくない迷走したスペックだった。あのスペックで2万以上ではもはやコスパ感はない。HUAWEIらしくないことはHUAWEI自身も十分わかっているだろう。

それに対してXiaomiはこの2020年から日本のマーケットの反応を見ながら力を入れていくと思われます。

2019年12月下旬にXiamiは当初の予定を前倒ししてMi Note 10とMi Note 10 Proが登場。そして2020年6月2日はMi Note 10 liteが登場する。

ところで2020年5月31日の夜はamazonのタイムセールでMi Note 10のミッドナイトブラックが49,800円で販売された。今後もlite発売の影響で価格が下がるかもしれないので要チェック。

さて。私はHUAWEIのスマホには長年お世話になってきたけどGoogle抜きのスマホはあり得ない。それで数年前からHUAWEIの代わりになるスマホは何があるか考えてきた。

OPPOか?と思ったけどやはりColor OSはiOSとAndroidの悪いとこどりという最初のインパクトが今でも完全にぬぐえないので好きになれない。なんというかiOSに近いんだったら無理せずiPhone使えばいいと思う。iPhoneは一つの世界として完成されている。せっかくAndroidを使うんだから、Androidらしいエンジニアリングといったらいいのだろうか…それを楽しみたいと思っている。

そこでXiaomiだ。

実際に買ったXiaomi Mi Note 10。これが結構手ごたえがあって良い。今回はそのあたりを書きたいと思う。

カメラは?

Xiaomi Mi Note10は1憶画素のメインカメラを含め5個もレンズがあるペンタカメラでインパクトがあってMi Note 10だぞ~というメガ盛り気分があっていいですよ。

Xiaomi Mi Note 10はペンタカメラ
Xiaomi Mi Note 10はペンタカメラ

でも今回、カメラについてはそんなに多くは書かない。興味があれば次の記事でXiaomi Mi Note 10やiPhone 11など主要なスマホのカメラの写真を簡単に比較しているのでご覧ください。

この記事にも書きましたがカメラの性能ってスマホの価格にだいたい相応している。いくらHUAWEIでもnova liteシリーズとかはキレイではないですし、HUAWEIのLeica監修フラッグシップスマホはカメラはキレイだけど8万円近くするので、今回のMi Note 10と比較対象でもない。

ただ、スマホって高いからといって自動的にカメラもいいとは限らないのが困ったところ。

ではXiaomiはどうか?

Xiaomi Mi Note 10が5万円台のスマホということで、SIMフリースマホのボリュームゾーンの2~3万円よりも高額ですけど、その分キレイなので期待には応えてくれます。でもワンランク上の8万円以上するiPhone 11よりどうかと言うと…好みで評価はわかれそうです。Mi Note 10のほうが明るい写真が撮れるように感じるのでその観点だとMi Note 10のほうがシャキッとしてキレイと思うこともしれませんし、iPhoneのほうが暗いところはしっかり暗く表現するので深みを表現できると思うかも。

ただiPhone 11はProでさえマクロ撮影はできません。それで個人的には望遠・広角・マクロまで幅広く使えるMi Note 10は撮影シーンが広がるので普段持ち歩くのはMi Note 10のほうが楽しいかなと思っています。重宝しています。

そんな感じでMi Note 10もけっこうカメラを魅力あるものにしようとする意気込みは伝わってきますよね。

それから細かいですけどHUAWEIのカメラの設定で、手を挙げるとそれを自動認識してカウントダウンして撮影してくれるというモードはとても助かりますが、Mi Note 10にもあります。

これからいろいろ書きますけど、かゆいところに手が届くのがHUAWEIだったのですが、Xiaomiもそんなところがあるんです。

画面サイズ

まず好きな人は好きだと思うんです。画面の文字をとにかくちっちゃくしたい派。iPhoneでは物足りないでしょう?そんな人にもこのXiaomiはいいですよ。

フォントサイズは極小というXSサイズを選べます。上のステータスバーにあるアイコンとかもちっちゃい!!フォントサイズはXS・S・M・L・XL・XXLという6段階まで調整可能です。

フォントサイズをXSにできる
フォントサイズをXSにできる

フォントをXLで表示すると1画面で読める文字数は多いので速読がしやすいです。

文字がいっぱい
文字がいっぱい

ホーム画面の設定もいろいろあって自分好みにカスタマイズできます。アプリを入れなくても最初からカスタマイズできるメニューが多いのは個人的には好みです。

ホーム画面いろいろ設定できる
ホーム画面いろいろ設定できる

アイコンのサイズ自体を小さくできます。5段階に調整できます。

アイコンのサイズも変更できる
アイコンのサイズも変更できる

さらにホーム画面を4列じゃななくて5列にできたりしますのでやってみるとこんな感じ。5列でもゆったりした感じになる。

アイコンを5列に
アイコンを5列に

ノッチは隠せるの??

ノッチが登場したときに、HUAWEIのノッチを隠すという機能はある意味コロンブスの卵でした。私はノッチの形状は好きではなかったので、HUAWEIのスマホでノッチを隠す機能を好んで使っていました。画面がスッキリするんですよね。

OPPOにはノッチを隠す機能がありませんので、ノッチを隠すアプリを入れて対応するしかないのですが、アプリを探す手間があるし、アプリを入れると常駐させる必要があったりするしそうなると消費電力もかかるしとにかく良くありません。

Xiaomiはこの機能はあるのでしょうか??あります!しかも隠すだけでなく、隠してステータスバーをどこに出すかまで指定できる力の入れよう。つまり3つのパターンを選ぶことができる。

ノッチを隠すことができる
ノッチを隠すことができる

ユーザーエクスペリエンス的なところ

今の飽和状態のスマホの業界にもかかわらず、新しいスマホ買って便利になったなと感じたのがこれ。左右のサイドを内側になぞるとこんな感じで画面がくにゃって曲がったように見えるんですよね。この操作は「戻る」になるんです。

左右サイドが反応する
左右サイドが反応する

実際には片手で持って親指でスイッって内側に動かす操作になるのですが、これで戻ることが出来るのはとにかく便利だし直感的でわかりやすい。しかもこのスマホは曲面ディスプレイなのでその操作がツルッとしてやりやすいです。曲面ガラスって単に見栄えだけだと思っていたのですがこのデザインと側面操作を組み合わせるによって操作性が格段に向上しています。特にMi Note 10は縦長スマホなので画面下に指をもっていかなくていいは超楽です。

戻る操作が直感的でわかりやすい
戻る操作が直感的でわかりやすい

テーマで気づいた意外なところ

テーマを選ぶことで背景画像やアイコンなど一式を変更して自分好みのスマホにすることができます。Xiaomiでも選べるテーマがたくさんあって充実しています。

テーマギャラリーが充実
テーマギャラリーが充実

でテーマにiOS風になるというジョークテーマもあって楽しめます。Google PlayがApp Storeになってるし設定アイコンはおなじみの歯車でブラウザはSafari風になってこれはもうiXiaomiだ。しかも単に見栄えだけでなく、設定メニューの分類や並び方までiOSみたいにさえなって混乱するぐらいで笑ってしまった。

iXiaomiになる
iXiaomiになる

でもそれだけじゃないんです。実はここからがXiaomiらしいところです。

最初は気づかなかったけど、例えばテーマギャラリー見ていて「あっこれいいなっ」って思ったテーマは「プレミアム」って書いているんですよ。このiOS 13テーマだってプレミアムです。

このテーマはプレミアムです
このテーマはプレミアムです

HUAWEIとかASUS Zenfoneのテーマギャラリーもそうでしたが無料でダウンロードできるテーマと数百円で購入する有料テーマと二つに分かれていますよね。

なのでXiaomiのテーマもああやっぱりプレミアムか~、と思ってダウンロードしなかったんです。私はケチ…いや倹約家なので無料のテーマしか使わなかったから。

でも価格が書いていなかったからプレミアムボタンを試しに押してみたんです。するとこんな画面が出てきました。

見るだけでいいのだな??見るだけでいいのだな??
見るだけでいいのだな??

「広告ビデオを視聴すると、プレミアムテーマをダウンロードしたり、デザイナーに報酬を与えたりすることができます。」とある!なんと、視聴するだけでダウンロードできるんだ!

これはスゴイ。

実際視聴ボタンを押すと広告が20秒程度流れた後、×ボタンを押して広告を閉じればダウンロードできる。

プレミアムのテーマもたくさんあるけど全部使い放題なんです!これはスゴイ!

革命的にさえ思いましたね。このビジネスモデルはHUAWEIも超えたと思いました。

まあ実はテレビ番組が無料で見れてスゴイと言っているのと変わらないことなんですけど、いままでなかったことをやったのはやはりスゴイ。

アプリインストール後に広告が出るの?

広告に関連して思い出しました。以前の記事に書きましたが、アプリをインストールした直後に広告が出たんですよね。でも今アプリをインストールしても広告がでないんです。

で、このあたりはGoogleの広告ビジネスモデルに見習っているのか、どのタイミングで広告を出すかは常にXiaomi側で調整できるのではないかと思います。

ユーザーにとって不快に思えるならそれは辞めると思われます。それでアプリのインストール後は出さないようにしたのではないかと。

逆にプレミアムなテーマをインストールする前だったらユーザーはむしろ喜んで広告を見てくれますよね。

OSのアップデートは??

HUAWEIはAndroidパッチが定期的になされて適用が早かったですけどXiaomiはどうなのでしょうか?

左がHUAWEI P30 liteで右がXiaomi Mi Note 10です。2020年5月31日時点ではAndroidセキュリティパッチはどちらも2020年4月1日となっていて互角。

右がHUAWEI P30 liteで右がXiaomi Mi Note 10
右がHUAWEI P30 liteで右がXiaomi Mi Note 10

まあでもXiaomi Mi Note 10は6月2日にliteが直前に控えている状況だったのでアップデートも更新されて当然の状況ですね。今後も更新されるのかは見守りたいと思います。

ちなみにOPPO Reno Aは最新でもAndroidセキュリティパッチレベルは2020年2月1日なので少し古いことがわかる。やはりColor OSってAndroidの違いが大きい分、元のAndroidが更新されてもその反映には時間がかかっていることがわかる。それに昔から指摘してるんだけどOPPOは「セキュリティパッチレベル」みたいに半角カナつかうのヤメテクレナイカナ??銀行の通帳みたいで時代錯誤もいいところだ。このあたりHUAWEIやXiaomiはちゃんと全角使ってる。細かいけどそんなところに全体の姿勢が表れる。

OPPO Reno Aのセキュリティパッチの反映は少し遅い
OPPO Reno Aのセキュリティパッチの反映は少し遅い

で、流れがワンパターンかもしれないけど、恒例の電卓アプリと天気アプリを見てみたいと思います。

この二つのアプリの造り込み具合でだいたいスマホメーカーのスタンスとか緻密さとか考え方が意外にわかるので。

Xiomiの電卓アプリ

この通り、iPhoneと違って計算式が表示され、計算した後も途中も数字部分をタップして数値を変更したり計算式を変更することができるようになっている。この方式はHUAWEIも同じでかなり使えるんですよね。でもHUAWEIのほうがもう少しパソコンに近い操作で自然に修正できました。

Xiaomiの電卓アプリも使える
Xiaomiの電卓アプリも使える

さらに左下のボタンを押すと関数電卓に早変わり!

関数電卓に早変わり
関数電卓に早変わり

HUAWEIはスマホを横にすると自動的に関数電卓になるという裏技がありました。これはiPhoneが横にすると関数電卓になるので裏ワザというかiPhoneの影響と思われます。でもXiaomiのほうが縦でも関数電卓を使えるので便利だしわかりやすい、つまり実用的なのは明らかです。

天気アプリ

文句ないですね。その日の情報と明日、明後日の天気も一つの画面で見えます。

そこそこ見やすい
そこそこ見やすい

5日間の天気をささっと見ることも出来ます。微妙にHUAWEIのほうが見やすいかなというぐらいでした。

5日分の天気もパパっと見れる
5日分の天気もパパっと見れる

ということで結論

XiaomiはHUAWEIの代わりになるか?

XiaomiはHUAWEIの代わりになるか?
XiaomiはHUAWEIの代わりになるか?

その答えは十分YESと言える。

HUAWEIを超えたと思えるようなこともいくつかある。

設定メニューが豊富できめ細かくカスタマイズできるようになっている。

Andoridはなんでもカスタマイズはできるけど、私はいちいちパソコンにつないでadbコマンド叩くとかどうこうとかやりたくない。必要なら最後はやってもいいと思うけど。時間をかけずにAndroidのように自由にカスタマイズしたいという気持ちを十分に受けとめてくれている。ノッチを隠すといったHUAWEIでできたことができないということもXiaomiにはなかった。

あとやはりビジネスモデルが違うのは大きい。HUAWEIとは別の方向性に向かっているので結果としてHUAWEIを超えることさえできている。

テーマがプレミアムも含めて無料…というか広告主が代わりに払ってくれるというシステムは面白い。

テーマに限らず、HUAWEIと違ってプロセッサーにQualcomm社のSnapdragonやゴリラガラスといったデファクトスタンダードなパーツを使って大胆なコスパ感を出すことができるのは、広告ビジネスの発想が根底にあるからなのでしょうね。

久々に熱くなれるスマホメーカーが日本にも参入したように思います。

これからの展開がとても楽しみです。

それではまたっ!

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