体温・血圧・心電図が測れる格安スマートウォッチは実際にどうなの?

体温、血圧、心電図が測れるスマートウォッチ
Pocket

現代人のお供。スマートウォッチ。

スマートウォッチと言えばAppleウォッチ?

そうだとすると高いというイメージがあって敬遠しているかもしれませんね。でも今となっては3,000円~5,000円程度でけっこう使えるものがあるのでそろそろ買い時。

例えばエントリーモデルであれば、2020年にamazonではAppleウォッチと同じほど売れているYAMAY SW020とSW021がある。そのことについてはこちらをご覧ください。

実は私はこのSW020を使っているのですが、格安スマートウォッチではこれで三台目なんです。なぜかというと。

まず私がスマートウォッチに関心を持ったきっかけが…。

コロナウイルス

なんです。

コロナウイルス対策で健康を気に掛けるようになりました。

まず外出を控えるようになったので歩数を計ってみようかと。歩数を測るだけだったらどんなスマートウォッチでもいいですよね。

でもさらにコロナ対策のために毎日体温を測った方がいいということがわかったのですが、実際には毎日体温を測るといっても面倒だなぁと思っていたら、なんと今のスマートウオッチには体温を測れるものがあるというではないですか。

調べると、いやいや血圧とか血中酸素とか心電図まで測れるという。ただ医療機器として認可されているわけではないのであくまでも参考値としての利用が前提としているようです。それでも4,000円前後で買えるんですよね。これは凄いと思って飛びつくように買ったわけです。

でも実際にはどんな感じなのでしょうかね。

なお今回は失敗談でありおススメしているわけではないため、特に具体的な商品名は明らかにしません。パッケージや外観から想像してくださいな。

まず1台目。

体温・血圧・血中酸素が測れるスマートウォッチ

なぜこれにしたかというとデザインもシンプルでよかったから。

体温・血圧・血中酸素が測れるスマートウォッチ
体温・血圧・血中酸素が測れるスマートウォッチ
デザインはシンプル
デザインはシンプル

そして充電時はよくあるバンドを外してUSBに直挿しタイプ。バンドを引っ張るために結構力必要ですのでこのタイプは面倒だなと思いました。

バンドを外して充電するタイプ
バンドを外して充電するタイプ

アプリDayBandも表示としては悪くない感じ。

アプリの表示
アプリの表示

スマートウォッチの表示もシンプルでスッキリしたデザインで好感が持てる。

表示もスッキリ
表示もスッキリ

こんな感じで心拍数・血圧・体温・血中酸素を計ることができます。値が正しいかはわかりません。それらしい値は表示されました。が…。

心拍数、血圧、体温、血中酸素
心拍数、血圧、体温、血中酸素

これ、実は自動計測されるのかと思ったのですが自動計測はされないのです。なので自分でボタンを押してスマートウォッチで計測したタイミングで記録されるだけ。さらに体温はアプリでは記録さえないというかアプリに体温の表示エリアがそもそも無い。つまり体温についてはスマホとの連動が全く無し。いかにも体温計はあわてて後付けしたという感じです。

なんだか期待とちょっと違うなと感じつつLINE通知が来ました!初スマートウォッチでこれが通知かぁととても楽しみでした。

ワクワクして腕につけたスマートウォッチを見るとunko…という文字が目に入ってきた。よく見ればunkownとなっていた。いずれにしてもそんな単語は無い。どうやらunknown(知らない人という意味)という略でunkownとしていると思いたいけど略するほどディスプレイは狭くない。つまり間違ってunkownになっていると思われる。しかもunknownつまり誰からのLINEなのかわかりませんし、本文も一切無し。つまりLINEが来るたびにunk…いや、もうやめておこう。これは不愉快だ。

unkoだと??
unkoだと??

そもそも通知って誰からかと本文の両方が表示されて初めて意味があるわけで、「誰からかわかりませんがLINEがあります」という通知は全く意味がないと思う。

1台目の反省点

各値が測れると言っても、それが自動計測されるのかどうか、またすべての値が自動計測されるのか、またアプリに記録されるのか、は確認したほうがいいです。

また通知を期待している人は、誰からかまた本文が表示されるか、またそれらが日本語で表示されるのか、まで確認したほうがいいですね。

これらの反省点を基に二台目を購入したわけです。

二台目

せっかくなので思い切って心電図付きのものにしようと思ったわけです。購入前に販売業者に1台目の反省点を確認して問題ないことを確認した上で買いました。

それがこれです。もちろん体温計、血圧、心拍数、血中酸素も測れるし、自動計測されるらしい。これは凄いぞ!

心電図機能付きスマートウォッチ
心電図機能付きスマートウォッチ

で早速つけてみたけど…。うーん。クラゲ…。この文字盤ダサくない??もちろん購入前の商品パッケージに描かれていたからわかっていたけど、万物の中でなぜクラゲ?Appleウォッチにクラゲがあるけどここで真似する必要ってあるのかな??当然ながらAppleウオッチのような滑らかな動きとは程遠く3コマ程度のコマ送り画像のため不気味な感じさえする。

この文字盤デザインどうなの?
この文字盤デザインどうなの?

全体的にどれもゴテゴテしたデザイン。ただ独特の不気味な世界観があるので好きな人もいるかも。それはいいとして心拍数の下のグラフっぽいのはただランダムに動いているだけで実際の値を表しているわけではない。YAMAY SW020は1日の実測値が細かくグラフ表示されるんですけどね。

デザインがゴテゴテしてる
デザインがゴテゴテしてる

そしてすべてが自動計測されるということを確認済みだったのに、アプリに自動計測はされなかったのです。1,2回は計測されてあとは計測されなくなる感じ。もちろんアプリがバックグラウンドで動作するように設定済み。もしかすると腕から離れるようなことがあれば計測が停止するような処理が入っているのかもしれないと思って、できるだけピッタリつけてもやはりダメでした。それが不満ポイント一つ目。

さて、業者に確認済みの日本語の通知が来るかどうか…。キタ!ちゃんと誰からか、また本文も表示されている…でもこんなに画面あるのに、本文が全角でたった25文字しか表示されないのはなぜなんだろう。

そしてもっと困ったのは同じ通知が二回来る。つまり1回の通知であるはずなのにバイブレーションが二重に鳴り、履歴にも同じ内容が二つ残る。このスマートウオッチは履歴が5件までしか残らないんだけど、同じ内容が二つ記録されるのでその半分、つまり実質3件しか通知が残らないことになる。これがとても不満なポイント2つ目。

通知は日本語になっていた
通知は日本語になっていた

そうそう。そして肝心の心電図機能だった。まず心電図のモードにすると、「測定エラー」という表示もなんとかならないのかね。ディスプレイの下に金属があり、そこに指をふれて計測する仕組みです。

測定エラーってまだ測定してません
測定エラーってまだ測定してません

計測データはこんな感じでアプリには履歴として自動的に保存されます。そして「AI Diagnosis」(AI診断)ボタンを押してみると…。

心電図データとして保存される
心電図データとして保存される

ぬぉ~。

心電図の診断結果
心電図の診断結果

え~っと。結果診断のメニューが下にあるのかな。英語ばっかりでわからん…。

結果診断のメニュー?
診断結果のメニュー?

各メニューを選ぶと、うーん。

どういうこと??
どういうこと??

なんだかいけない道に踏み入れてしまったようで帰るか…。

専門的すぎる
専門的すぎる

ということで心電図は専門的すぎて、素人が判断することはとてもじゃないけどできません。医療関係者にとっては少しは役に立つのでしょうか??だとすればこのスマートウォッチはユニークな存在ではあると思いますが、とにかく全力で斜め上なスマートウォッチで迷作になる可能性は秘めている。

二台目の反省点

まず1台目と二台目の共通点なのですが、ワンボタンで表示を切り替えていくタイプは、一度表示が通り過ぎてしまったら、もう一度ボタンを連打して表示しなければならないのは面倒ですね。文字盤⇒スポーツ情報⇒温度⇒心拍数⇒血圧⇒血中酸素⇒心電図⇒メッセージ⇒設定⇒文字盤、で戻るわけなのですが、通知が来て内容を見たい場合、7回ボタンを連打してようやくメッセージメニューになる。間違って8回たたけば、またさらに8回連打してメッセージ表示。これは疲れる。

心拍数だけ計測できるスマートウォッチはこれほどメニューが多くないのでここまで遠回りすることはないのでワンボタンでもよかったけど、機能をテンコ盛りにしたばかりに操作性も破綻している。

それから心電図をはじめ、血圧とか血中酸素とか体温とか、そもそも精度が正しいのかわからないし、仮に正しいとしてもスマートウォッチって装着位置が変わるので毎回正しいとも限らないし、結局意味がないかな、と言う結論に至りました。

具体的な製品名は出さないけど、あるコスパの良い技適ありのスマートウォッチも2020年の途中から血圧計測機能を抜いたためにユーザーに混乱が生じたこともあった。あくまでも想像に過ぎませんが血圧機能搭載のスマートウォッチは何らかの指導も受けているのかもしれない。これまで血圧測定機能があった定評あるスマートウォッチでも最新モデルでは血圧測定機能がなくなったということもよくある。

それであえて血圧機能が欲しくて古いモデルを買ってしまう人もいるようだけど、当然処理速度やディスプレイや消費電力やBluetoothの対応バージョンなどなにかと最新のほうが良いので血圧機能はあきらめて新しい方を選んだ方がいいと思う。

それでスマートウォッチの血圧や心電図計測機能は将来的にはあれば便利ですが、時期尚早かなと思いました。満足に使えるスマートウォッチはまだ存在しないようです。単品で計測はできるけど、スマートウォッチならではのスマホとの連携という点では不具合が多いのでこのあたりは覚悟の上で購入ですね。

そして通知も二通来るのは困りましたね。こればっかりはスマホとの相性もあるので買ってみないとわからない。あと通知は履歴が何件保存されるのか、また本文は何文字まで表示されるのかも確認したほうがいいです。

まとめ

こんな感じで実際に買って見てようやくわかることが多くて、体温計付きのスマートウオッチ購入はいばらの道。

体温・血圧・心電図測定機能付きのスマートウォッチ選びはとても難しい
体温・血圧・心電図測定機能付きのスマートウォッチ選びはとても難しい

それでも体温とか血圧が測れるスマートウォッチが気になる人。どうすれば失敗しないで済むでしょうか?

amazonのコメントはまだ信用できないものも混在していますので見極める必要があります。

それで購入してから気づいたのですが、まず先に使用アプリを確認してみてください。商品説明で明らかにされていなかったら販売業者に質問して確認します。今回の1台目はDayBandです。そして二台目はSmartHealthです。このアプリをiPhoneならApp Store、AndroidスマホならGoogle Playで検索してレビューを見てください。そうするとアプリのレビューは信頼できるものが多いです。この記事でレポートした1台目の通知が誰からかわからないとか、二台目の定期測定がアプリに記録されないということが、アプリのレビューにも書いてありました。

これらの正直なレビューを読むとやめたほうがいいかなと感じると思います。

なお今回の二台はどちらもそもそも技適を取得していません。私は当時技適について考えていなかったのでこの二台を買ったのですが、考えてみればスマートウォッチもBluetoothを使って通信しているので技適が必要だったということに気づいて、三台目からは技適ありのスマートウォッチを探しました。

その条件で探していると、技適ありのスマートウォッチはたいてい一定の評価を得、定番スマートウォッチになることが多いことにも気付きました。なので技適ありで探してみるのもポイントです。

それで結果としてYAMAY SW020を使っているという経緯なのです。これ、エントリーモデルとしてはなかなか良く出来ていてディスプレイが大きくて見やすいのでおススメですのでよかったらこちらの記事をご覧ください。

それではまたっ!

スポンサーリンク
Pocket