こんにちは!
ついに待望の?Zenfone 5が登場しましたね!
2018年2月27日のMobile World Congress 2018でこのZenfone 5が発表された当時、ふ~ん、ぐらいに思いました。HUAWEIのP20シリーズのほうがいいだろうと。
でも噂通り、HUAWEIは待望のP20シリーズをP20 Proはドコモに、P20 liteはauにキャリアで展開しました。そしてP20 Proはドコモ専売というではないですか。SIMフリーでは出ないのです。(´・ω・`)
それに対してASUSのZenfone 5はあっさり日本国内で2018年5月15日に発表し18日から発売。しかもSIMフリー!
このような流れでZenfone 5に追い風が吹くことになるとは予想外でした。
SIMフリーを使っているユーザーにとってはHUAWEIから突き放された感じがしているところに、Zenfone 5が突然やってきた!いや、“帰ってきた”のです。
ASUSの初代Zenfone 5はSIMフリーを身近にしたスマホ。
“Back To 5”という今回のZenfone 5のキャッチは、最近のSIMフリー熱が少し冷めたこの日本において、SIMフリースマホの使命を再び果たそうしているように思えて胸が熱くなります。
そろそろZenfoneに戻ってみてもいいか…な…??
では。今回のZenfone 5はどんなものでしょうか。
まずスペックを簡単に比較。
今回は3つのスマホが登場します。
Zenfone 5Q | Zenfone 5 | Zenfone 5Z | |
発売日 | 2018年5月18日 | 2018年5月18日 | 2018年6月下旬 |
価格 | 43,000円ぐらい | 57,000円ぐらい | 75,000円ぐらい |
プロセッサ | Snapdragon 630 | Snapdragon 636 | Snapdragon 845 |
サイズ | 76.06×160.52×7.75 | 75.65×153×7.7 | 同左 |
重さ(グラム) | 168.3 | 165 | 165 |
ディスプレイ | 1080×2160(6インチ) | 1080×2246(6.2インチ) | 同左 |
ROM/RAM | 64G/4G | 64G/6G | 128G/6G |
カメラ | リア1,600万画素(f値2.0)+800万画素デュアル。フロント2,000万画素(f値2.2)+800万画素デュアル。 | リア1,200万画素(f値1.8)+800万画素デュアル。フロント800万画素。 | 同左 |
今回、5Qの6インチと、5と5Zの6.2インチということで大きいスマホばかりのようですが…。
Zenfone 5Qと5と5Zを並べて比較してみましょう。
では、お馴染み yourfones.net で比較!
最近はディスプレイの縦横比がそれぞれ違ったり、さらにノッチの微妙なサイズの違いもあるので購入する前に一度比較しておくといいですよ。
こうやって見るとわかるのは、左の5Qは6インチ、右側の5と5Zは6.2インチですけど、6インチのZenfone 5Qのほうが本体サイズとしてはかなり大きいんですね…。
で、まず。
Zenfone 5Qは別物。
5Qは今回登場したZenfone 5シリーズの中で一番安いモデルですが、廉価版というポジションでもありません。
このスマホの特徴は5Qという名称にあります。クアッド(Quad)カメラの略でつまりフロントとリア両方に2つのカメラがあるので合計クアッド(4つ)なのです。
ご覧の通りディスプレイもZenfone 5と共通点はないので、Zenfone 5は高いから5Qにしようかという選択にはなりませんよね。
この5Qをあえて選ぶ理由があるかどうか…。
このクアッドカメラですが、背面が1,600万画素で前面カメラ2,000万画素。セルフィー(自撮り)に力を入れているようです。
実際、美人エフェクトモードなんかがアピールされていて、「肌のソフト効果、肌色の調整、肌のツヤの調整、目の大きさの調整、小顔化といったプロ並みの画像レタッチ処理を自動や手動で行える」(ASUS公式サイトからの引用)、とのことです。
これ小顔エフェクトのようですが、どっちが小顔??(´・ω・`)
こんな感じで“自分をいじる”自分ワールド全開で楽しめます(´・ω・`)
かなり女性をターゲットにしていることは明らかですが、女性はサイズが小さいスマホを好みますので、サイズが大きいのが難点。
さて。心臓部分のプロセッサはSnapdragon 630。前モデルZenfone 4のMVNO向けにダウングレードしたZenfone 4カスタマイズモデル(ZE554KL)もこのプロセッサーでした。antutuは70,000程度(バージョン6系)ですのでそれほど速さは期待できません。いまいちぱっとしないスマホのように思いました。
前座はそんなところで…。
本命のZenfone 5。
今のスマホのトレンドはノッチなので、やはりZenfone 5が本命。
しかもプロセッサもSnapdragon 636で2017年11月に発表された新しいミドルレンジ用。
これが前述のSnapdragon 630よりも飛躍的に処理速度が向上しているとか。後で述べるAIブースト機能も効果的に働き、バージョン7系のantutuで14万程度のスコアが出るらしいので、十分満足できそうです!
さらにメモリは6G!普段HUAWEIを使っている私としては目を疑いました。ASUSはZenfone 4でもメモリ6Gだったんですね。
そして今回の売りは6つのAI(人工知能)です。6つとは…。
「AI Display」周囲の環境に応じてディスプレイの色温度を自動調整。画面を見ている間はスリープしません。
「AIカメラ」16タイプのシーン分析でセッティングを最適化。ボケ感を出すリアルタイムポートレート、リアルタイムに顔を補正するビューティーモード。
「AIフォトラーニング」撮れば撮るほど自分好みの写真のエフェクトを提案。
「AI着信音」周囲の騒音に応じて着信音量を自動的に調節。
「AI充電」就寝時に80%で充電を停止し、バッテリー寿命をのばす。
「AIブースト」使用状況に応じてパフォーマンスを向上させる。
AIってあまり期待していなかったのですが、「あったらいいかも」と思えるものがけっこうあります。HUAWEIがMate 10 Proを出した時よりも、AIをもっと身近にさせてくれたように思います。
さらに画面占有率90%のほぼ全画面ディスプレイを搭載。ノッチが気になるなら隠すモードもあります。地味にロゴがないのも嬉しいところ。
さて、最後にカメラです。各社スマホのカメラ機能をスコア化して評価しているDXOMarkではZenfone 5も上位にランクインしています!
最近発売されたHUAWEI P20 Proとは大差付けられていますが、iPhone 8の次のポジションについているのは十分健闘しているといえるのではないでしょうか。
これらを総合的に考えると5万7,000円程度で買えるのは、中堅スマホとしてバランスが取れていると思いました。
最後に5Zですが、Zenfone 5とカメラも本体サイズも同じでプロセッサーとストレージだけ違うようです。もう少し特別感があればよかったのですが…。
やはり今回のZenfone 5ファミリーはZenfone 5一択のように思いました。
まとめ。
HUAWEIのP20はカメラに気合が入り過ぎて価格が高くなりそうですし、P20 liteは安くてもプロセッサーがnova lite 2と同じでスペックはそれほど高くありません。
P20についてはこちらをご覧ください。
それでZenfone 5はバランスのとれたミドルレンジのSIMフリースマホとなり、そこそこヒットしそうな感じはありますね。
“Back to 5”—帰ってきただけでなく、人気も取り戻せるか…。
そしてこれからHUAWEIがSIMフリーとしてどのようなスマホをリリースするのか、動きが気になりますね。
残りのP20を投入するのか、それとも2018年5月17日にグローバルで発表したHonor 10のようなP20と似たようなスマホを5~6万円で出すか….。目が離せません。
それではまた!