大荒れ。2019年のスマホ界。
次世代通信規格5Gをめぐる米中覇権争いのため、中国企業であるHUAWEIの製品が日本から締め出されようとしています。
HUAWEIの2019年に登場したP30 Proは、驚異の50倍ズームと、ISO409600という超高感度のカメラセンサーを搭載。見え過ぎちゃってこれヤヴァイわと多くの人が思うほどに技術が飛び抜けています。
このようにスマホ界を技術とコスパ両面で大胆にリードし、これからもリードできるのはHUAWEIでした。
ところがHUAWEIの売れ筋スマホP30 liteや、上記のP30 Proは2019年5月26日時点では、米国からの禁輸措置のためにキャリアやMVNOが続々と販売を見合わせている状況。
確かに今の取り巻く状況ではHUAWEIって大丈夫ですかね?とお客さんから尋ねられたら大丈夫とは言い難い。キャリアやMVNOの判断としては賢明だと思います。
買えないことはないけど、残念ながらもうマニアのためのスマホになりつつあるかな??持ってることがヤヴァくなるのか…??
それでHUAWEIの状況は長期化しそうですので、HUAWEI以外でスマホ買うならなどれがいい?というのが今回のテーマです。
HUAWEIと全く同じスマホはありませんが、良いスマホはたくさんあります。そこでHUAWEIのように技術的な面白さがあり、かつコスパにも優れているメーカーとして、3つ厳選してみました!
イチオシはASUSのZenfone
やはりトップバッターはZenfoneでしょう。スマホ登場当初からSIMフリースマホを牽引してきた歴史のあるシリーズでファンも多い。そしてASUSは台湾メーカーなので今のところ今回の措置から影響を受けにくいメーカーとも考えられます。
以前のZenfone 3あたりでは日本版では割高感があったりリリースタイミングが遅れたり少し低調になりましたが、Zenfone 5やZenfone Max Pro M1あたりからコスパ感も取り戻し、Zenfone Max Pro M2では大人な高級感も身に着け、企画の良さが光ります。勢いがあるメーカー。
その勢いを決定づけるのが日本でも近々登場すると思われるZenfone 6。
フリップカメラによるユニークなアイデアを伴ったカメラで、同時にノッチのない完全なフルスクリーンを実現したという秀逸なスマホ。Snapdragon 855を搭載したハイスペックなスマホのためエントリー価格帯のスマホではありませんが、最近のコスパ感を伴って6万円前後だったら、かなり売れそう。あ~フリップカメラ。パカパカしたい!
Zenfone 6の魅力はこちらに書いています。
Zenfoneシリーズは名称もいろいろあって混乱しますけど、yourfones.netというサイトを使うと次のような感じでZenfoneシリーズをすべて並べて比較することができます。
このようにZenfoneはたくさんありますが、以下のスマホを押さえておけば大丈夫。
まず、スペックはそれほどよくないけど安いし140グラムという超軽量な初心者向けスマホZenfone Live。
バッテリー持ちも良いし普段使いでのスペックも満たして買いやすいZenfone Max (M2)。
上のZenfone Max(M2)に高級感を増したグレードZenfone Max Pro(M2)。
Zenfoneはコメントなんかでは品質面でのクレームも見られますが、私は不具合に出会うことはほとんどありませんでした。それでも買ったらまず全体的にチェックして不具合があればすぐサポートに連絡するつもりでいたほうがいいです。
第二位はOPPO
二位はとても悩みました。でもHUAWEIのようにテクニカルな目の付け所やコスパ感を両立しているところで共通しているのはOPPO。
なぜ一位ではなく二位なのかというと、三つあります。
一つ目はOPPOもHUAWEIと同じ中国企業だということ。個人的にはどこの国かはこだわりなく良い製品だったら積極的に使いたいという姿勢ですが、日本の方針には原則遵守したい。
今回HUAWEIに圧力がかかるのはHUAWEI自身が悪いわけではなく中国企業であるからなので、同じ中国のOPPOでいいのかな??なんて思ってしまうところがありますよね。このあたりが払拭されれば、気持ちよく使えるのですが…。
二つ目はまだ日本ではユーザーのニーズを受けとめられるようなバリエーション展開になっておらず、ASUSのほうが一枚上手。
それでもOPPOは日本に参入したのは2018年2月なのでまだまだこれからのメーカーです。
でもyourfones.netでOPPOのスマホを並べてみるとすでにこんなに発売してる!2018年の1年間でなんと7機種も展開したというスピード感のある企業です。
その中にはFind XのようにポップアップカメラのフルスクリーンスマホというZenfone 6の開発にもヒントを与えたのではないかと思われるスマホをとっくに開発している技術力あるメーカーでもあります。
ただFind Xは2019年5月時点でまだ10万円を大きく超えます。
他のR17 NeoやR17 Proといったミドルレンジも若干価格が高めな感じでこれまでパッとしなかった。
それでもグローバルでは2019年5月に10倍ハイブリッドズームカメラ搭載のRenoが登場しましたのでおそらく日本でも発売されると思われるのでこれは期待。
また、OPPOのAX7は背面がファッショナブルで4,230mAhのロングバッテリーや買いやすい価格なので、このあたりはコスパスマホとしておススメ。処理はもっさりですけどね。
一位ではない三つ目の理由として、OPPOはColor OSというAndroidベースの独特のOSという点。設定メニューの操作感もこだわるなら確認しておいたほうがいいでしょう。見方によってはAndroidとiOSの悪いとこ取りと感じることもあります。
それでも今の米中5G戦争の中、HUAWEIを盾に攻防することでOPPOはうまく化けるかも。今後の展開が見逃せません。
第三位はSHARP AQUOS
国産…といっても今ではSHARPは台湾・鴻海精密工業傘下の電機メーカー。
まだまだコスパ的には弱い感じですが、おサイフケータイやワンセグ、防水機能など日本向けの機能も満載で、それが安心と思えるでしょう。
yourfones.netを使ってAQUOSシリーズを並べて比較してみましょう。OPPOと同様まだバリエーション展開が定まっていない感じがします。
その中でピックアップすると、意外に地味だけど2019年5月下旬でもけっこう売れているのがAQUOS sense 2。スペックはそんなに良くなくてもっさりな部類ですが防水でおサイフケータイ対応。連続通話時間はdocomoの公表値ではLTEで20時間程度で悪くありません。
次に、135グラムという超軽量コンパクトな貴重なスマホAQUOS R2 comact。CPUは良いものを積んでいますがカメラ機能やバッテリー持ちはそれほど良くないのでもう少しコスパ感は出して欲しいところ。それでもPalm Phoneみたいに小さくてもバッテリー少なすぎて使えないスマホではなく、実用レベルで徹底的にコンパクトに仕上げたところは評価したい。
まだまだOPPOほどのインパクトはありませんので、やはり三位ぐらいですね。
最後に
今のところASUSがイチオシで、Zenfone 6は今年のベストバイになる可能性が高い。OPPOのRenoがコスパ感があればもう少し人気が出そうなのでHUAWEIに近い存在になるかもしれませんね。
個人的にはHUAWEIのP30シリーズからカメラ機能は食傷気味になりつつあったので、HUAWEI以外に目を向ける良い機会になったと思っています。
2019年。スマホの勢力図は再び塗り替えられるのでしょうか?
その後、こんな記事も書いていますのでよかったらご覧ください。
それではまたっ!